Galaxy Note 7の爆発は、1度目のリコール前後で原因が違っていた?

samsung galaxy note 7 

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大規模なリコールから日が経ち、徐々に事故の全貌が解明されつつあるGalaxy Note 7ですが、新たなレポートで、最初の回収を行った前と後ではバッテリー爆発の原因が異なる可能性のあることが分かりました。

1度目と2度目では原因が異なる

The Wall Street Journalに事情をよく知る人物が語ったところによると、Galaxy Note 7の爆発は2パターンの原因があるようです。1つはSamsung SDIのバッテリーが原因の事故、そしてもう1つはAmperex Technologyが原因の事故です。Note 7は当初、中国以外ではSamsung SDIのバッテリーで統一していましたが、1度目のリコール騒動を受けて、世界的にAmperex Technologyへ切り替えていました。
 
Samsung SDIの際に起こった爆発事故は、不規則なサイズのバッテリーを搭載したため、スマートフォンへ適切にフィットせず、結果として発熱してしまったのが原因。2度目のATLの場合は、SDIで起きた不具合を解決しようと急ぐが余り、製造過程で問題が発生してしまったそうです。
 
具体的にどの過程で問題が起きたのかは明らかにされていませんが、電源を遮断するバッテリー管理ソフトウェアが正常に作動しなかったのではないか、とする指摘が以前にも出ています。

Galaxy S8での巻き返しを期待

鳴り物入りで発売されながら最終的には販売中止で端末回収と、前例のない規模のリコール騒動に発展したGalaxy Note 7を受け、二度とこのようなことのないよう、SamsungはNoteシリーズを終了し、今後はSシリーズに一本化した開発を手がけていくとする見方が出ています。
 
iPhone7のリリースに前後しての事故だっただけに、Appleの売り上げに寄与したとも言われていますが、素早いリコールのお陰か幸いにもブランドイメージの失墜は免れたようで、春に展開されるフラッグシップモデルのGalaxy S8で巻き返しとなるかに注目が集まります。
 
なお、爆発に至った原因の公式発表は、23日頃に行われる予定です。
 
 
Source:WSJ
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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