【解説】PCのiTunesを使ってCDの音楽データを取り込む方法

2017年3月1日2019年12月18日

音楽CDを楽曲をiPhoneに取り込みたい

iPhoneで音楽を楽しむには、iPhoneの「iTunes Store」アプリを使って楽曲を購入する以外にも、MacまたはWindowsパソコン向けの音楽管理ソフト「iTunes」を使い、iPhoneに転送する方法があります。

パソコン向けiTunesは、Appleが提供する無料ソフトです。このソフトからもiTunes Storeにアクセスすることができ、購入した楽曲は、同じApple IDを設定しているほかの端末でも楽しめます。

またiTunesを使ってCDを取り込むと、iTunesのライブラリ内に記録されます。パソコンとiPhoneを接続し、音楽データをiPhoneに転送することで、iPhone単体で音楽を楽しむことができます。

▼音楽CDのデータをiTunesで取り込む
▼ポイント：保存形式や音質など、インポート設定を確認しよう
▼CDの取り込みがうまくいかないときは

音楽CDのデータをiTunesで取り込む

かんたんステップ

5ステップ

約10分

STEP1

パソコンで「iTunes」を起動する
STEP2

パソコンのCDトレイに音楽CDを入れる
STEP3

CD情報を確認する
STEP4

「インポート」
STEP5

インポートが完了するのを待つ

1

iTunesを起動し、CDトレイに音楽CDを入れる

MacまたはWindowsパソコンで、音楽管理ソフト「iTunes」を起動します

「iTunes」はAppleが提供する無料ソフトです。Appleの公式サイトからダウンロードできます。詳しいインストール方法などは関連記事をご参照ください

パソコンのCDトレイを取り出し、取り込みたい音楽CDを入れて、トレイを閉じます

2

CDのインポート設定を確認する

CDの情報が読み込まれ、「CDをセットしたときの動作」で設定している動作が実行されます。画像は、「CDのインポートを確認」に設定している場合で、「はい」をクリックすると全曲のインポートを行います。特定の曲を取り込まない場合は「いいえ」をクリックします

「はい」をクリックするとインポートを開始しますが、その際「次回から確認しない」にチェックを入れると、次回からは確認画面を表示せずに、CDを入れるだけでインポートを開始します

CDをセットしたときの動作では、「インポート」または「CDをインポートして取り出す」に設定しておくと、確認画面の表示なしでインポートを行います

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インポート前にできる操作

楽曲一覧の曲名をダブルクリックすると、音楽が再生されます。再生中の音楽には音量マークが表示されます

「CD情報」ボタンをクリックすると、各楽曲を取り込む際の情報として登録されるプロパティが確認できます。アルバム名やアーティスト名などが正しいか確認しましょう

「インポート」ボタンをクリックすると、取り込む音楽データの保存形式や音質などが確認・変更できます

設定マークをクリックすると、トラック名の自動取得やCDトラック名の送信が行えます。CDの情報をインターネット上のデータベースと照合し、曲名などの楽曲情報を取得して設定できます

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音楽データのインポートを開始する

インポート設定などが確認できたら、取り込みを開始しましょう。全曲を対象に取り込む場合は「インポート」をクリックします

取り込みたくない曲がある場合は、取り込みたくない曲の左側のチェックをはずして「インポート」をクリックします

取り込もうとしている楽曲がすでにインポート済みでライブラリにある場合は、このような確認画面が表示されます。既存のものと置き換えるか否かを選択します

インポートを開始すると、上部に「楽曲名をインポート中」と表示されます。残り時間は現在の取り込み速度の場合の参考時間となります

インポート中でも、楽曲をダブルクリックして再生するなど、iTunesを利用できます

インポートが完了した楽曲のトラック番号横には、緑色のチェックマークが入ります。取り込み対象の楽曲のインポートがすべて完了したら、上部の「～インポート中」表記が通常表示になります。以上でCDのインポート作業が終わりましたので、CD取り出しボタンをクリックして、CDを取り出しましょう

ポイント：保存形式や音質など、インポート設定を確認しよう

音楽CDの読み込みを行う際に、インポートの確認画面を表示せずに自動で取り込むなど、環境設定を整えることでスムーズに取り込み作業ができます。また取り込む音楽データの音質や保存形式も、標準となる設定を行うことで、CDをインポートするたびに設定を確認する必要もなくなります。

iTunesのインポート設定（エンコード・音質）

CDの取り込みがうまくいかないときは

上記の手順の通りにインポート作業が行えなかった場合は、以下の項目を確認してみましょう。

音楽CDが認識されない

CDをセットしてもiTunesにCDインポート画面が表示されない場合は、iTunesの右上の「×」をクリックして、ソフトを一度終了させます。そして再度iTunesを起動します。

それでも改善しない場合は、使用したCDドライブに問題がある可能性があります。使用しているパソコンまたはCDドライブの製造元のサイトを確認し、ファームウェアなどの更新がないかチェックしましょう。更新があればインストールします。

WindowsやCDドライブのソフトウェア更新が適用されているかも確認しましょう。Windowsのサイト、および使用しているパソコンまたはCDドライブの製造元のサイトを確認し、更新を確認します。ビデオカードとサウンドカードについても、最新のドライバを適用しているか確認します。

これらの更新作業を行っても改善しない場合、使用したCDドライブ以外に、利用できるCDドライブがあれば、そちらを利用してみましょう。ほかのCDドライブを使って問題なくインポートできた場合は、問題が起きたときに使用したCDドライブに不具合が発生している可能性があります。

診断機能でCDドライブの診断をしよう

iTunesには、CDドライブに問題があるかどうかを確認できる診断機能が搭載されています。上部メニューから「ヘルプ」をクリックし、表示されたメニューから「診断を実行」をクリックします。

次に「DVD/CDドライブテスト」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

CD/DVDドライブのテストには、音楽CDをドライブに入れる必要があります。CDをセットしたら「次へ」をクリックして進みます。CDドライブの診断で、すべてのテストに合格した場合はこのように表示されます。

インポートにかかる時間が長い

通常、1枚の音楽CDからのインポートにかかる時間は約10分ですが、10分以上かかる場合は、CDに汚れや傷がついており、そのために長くなっている可能性があります。うまくインポートできなかったCDを確認してみましょう。もし汚れなどがついていた場合は、糸くずのないやわらかい布で清掃してから、再度インポートしてみます。

また、エラー訂正機能が有効になっていると、CDのインポートに時間がかかる場合があります。インポート設定を確認し、「オーディオCDのインポート時にエラー訂正を使用する」にチェックが入っている場合は、クリックしてチェックをはずします。チェックが入っていなかった場合は、チェックをつけましょう。

曲名が正しく表示されない

正しい曲名が表示されずに「トラック 01」「トラック 02」のように表示される場合は、インターネットに接続していないか、データベースにCD情報が見つからなかった可能性があります。

このデータベースは「Gracenote メディアデータベース」と呼ばれるもので、音楽CDに関する情報を取り扱うオンラインサービスです。このデータベースにCDの情報が登録されていなくても、自分で楽曲の情報を入力して、ほかに同じCDを持っている人たちもトラック名などを取得できるよう、Gracenoteに送信することもできます。

インポート画面の設定マークから、「CDトラック名を送信」をクリックすると、Gracenoteのデータベースへ楽曲情報を申請できます。アーティスト名やアルバム名などを入力して送信しましょう。