新型MacBook Pro、コンシューマー・リポートのお墨付きもらえず
秋に発売となったMacBook Pro (late 2016)が、MacBookとしては初めて、コンシューマー・リポートの「お墨付き」をもらえなかったことがわかりました。
MacBook Pro、「推奨」評価を得られず
消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」が現地時間12月22日、MacBook Pro (late 2016)の評価テスト結果を公開しました。
MacBook Proはディスプレイの品質やパフォーマンスでは高い評価を得たものの、実験によってバッテリーの持ちにかなりのばらつきが見られたため、コンシューマー・リポートの推奨を受けることができませんでした。
MacBookが推奨を受けられなかったのは、今回が初めてとのことです。
最大要因はバッテリー持続時間
評価を下げた最大の要因はバッテリーの持ちです。MacBook Proのバッテリーについては、11月の発売当時からAppleが主張する最高10時間も持たない、バッテリー残量が突然激減するといった苦情が、Appleのサポートフォーラムなどに寄せられていました。
コンシューマー・リポートは、13インチのTouch Bar搭載・非搭載、15インチモデルの3モデルすべてを購入、実験を行った結果、実験ごとにバッテリーの持ちに大きなばらつきがあった、と報告しています。
一般にラップトップPCのバッテリーの持ちにはばらつきが見られるものの、その誤差はせいぜい5%以内です。しかしMacBook Proの場合、たとえば13インチのTouch Bar搭載モデルでは3.75時間から16時間、Touch Bar非搭載モデルでは4.5時間から19.5時間と、極端な差が見られました。
同誌によると、これまでのMacBookのほとんどが、バッテリーテストでAppleが示しているよりも長時間持続し、高いスコアを獲得しています。
今回の実験方法
バッテリーテストでコンシューマー・リポートは、完全に充電した状態から10ページのWebを次々にダウンロードするという作業を、MacBook Proがシャットダウンするまで続けました。Webページは研究室内のサーバに保管されたものを、実験のために設定したWiFiネットワークで送信しています。実験にはMacのデフォルトであるSafariブラウザを使用しました。
スクリーンはオンの状態、明るさは100nitsに調整、自動明るさ調整機能はオフとしました。また実験に先立ちOSは最新版にアップデートしています。
ChromeのほうがSafariよりバッテリーを消耗しない?
ここでコンシューマー・リポートは興味深い実験結果を報告しています。あくまで実験的な試みとして、SafariではなくChromeブラウザを使い、バッテリーの持ちにどれだけ違いがでるかを測定したところ、一般に電池を消耗するといわれているChromeのほうが、Safariよりも電池の持ちがよいという結果になったそうです。
ただしこの実験は各モデルにつき2回行われたのみなので(計6回。いずれもChromeのほうが持ちがよいという結果だった)、今回の評価には反映されていないとのことです。
Source:Consumer Reports via 9to5Mac
(lunatic)