【実験】カーナビアプリのデータ使用量は?主要4アプリを実走比較!
年末年始が近づき、ロングドライブを予定している方も多いと思います。iPhoneのカーナビアプリを使おうと考えている方も多いかと思いますが、データ通信の使用量も気になるところです。
そこで、4アプリについて、実際に走行してデータ使用量を計測してみました。
定番・人気の4アプリで実走調査!
調査対象にしたカーナビアプリは、以下の4アプリです。
- iPhone純正マップ:地道に進化を重ねており、iOS10では乗換案内にも対応しています。
- Googleマップ:言わずと知れた定番アプリ。2016年5月、音声案内の声が変わって大騒ぎになり、無事に元に戻って安堵したファンも多くいました。
- Yahoo!カーナビ:無料で使える高機能カーナビアプリとして人気。専用リモコンも発売されています。
- ナビロー:2015年初夏リリース後、ARモード、ドライブレコーダー機能、方言音声案内などの独自機能で多くのファンを獲得している人気アプリです。
片道16kmで実走調査!
計測は、仙台市近郊の住宅街とバイパス道路を組み合わせた片道16km(距離は車のトリップメーターによる計測)を往復走行し、iPhoneの設定アプリ内にある「モバイルデータ通信の使用状況」で計測しました。各アプリの計測後に「統計情報のリセット」を行っています。
道沿いにあるコンビニなどのWi-Fiの影響を避けるためWi-Fiはオフにして計測しています。
データ使用量最少はApple純正マップ、僅差でGoogleマップ
計測結果は以下のとおりです。なお、測定環境によって結果は変動するため、あくまでも参考としてご覧ください。
iPhone純正マップ | 808KB |
Googleマップ | 894KB |
Yahoo!カーナビ | 1.6MB |
ナビロー | 1.9MB |
データ使用量が最も少なかったのは、Apple純正マップの808KB、次いでGoogleマップの894KBが僅差で続きました。
Yahoo!カーナビは1.6MBで、ややデータ使用量が多くなりました。もしかすると渋滞情報などを取得できるVICS情報の影響かもしれません。
今回の計測で、最もデータ使用量が多かったのが「他社類似アプリに比べて圧倒的にデータ使用量が少ない」とうたう、ナビローの1.9MBでした。ナビローは、目的地到着後にデータ使用量を表示してくれます。今回の計測時、画面上では286KBと表示されており、計測値と大きな差が見られました。
従来のカーナビに近い操作感の「Yahoo!カーナビ」、独自の楽しさが売りの「ナビロー」
今回、同じルートを4つのアプリで走り比べてみて、カーナビアプリそれぞれに、性格の違いが見られました。以下、筆者のもった印象を挙げてみます。
目的地の名称があいまいでも、適切な目的地を候補に挙げてくれたのは「Yahoo!カーナビ」と「Googleマップ」でした。どちらも、さすが検索大手の作ったアプリ、といったところでしょうか。
「Googleマップ」とiPhone純正の「マップ」は、走行中にドライバーに与える情報を最低限のものに絞り込んだ、シンプル路線の画面デザインです。しかし、必要な情報は得られるので、不自由は感じませんでした。
「Yahoo!カーナビ」は、カーナビ専用アプリだけあって、画面デザイン、音声案内のタイミングなどが従来型の車載カーナビに近い作りになっています。車載ナビに慣れている人には一番しっくりきそうです。目的地到着後に表示される「運転力診断」の結果は、楽しみながら安全運転を意識できます。
「ナビロー」は、右左折時にウインカーの効果音が出る演出や、地図表示がかなり細かいのが特徴的でした。一方で、画面に表示される情報量は多めで、走行中に一瞬で読み取るには慣れが必要な印象です。
また、ダッシュボード上に設置して実写映像とナビ表示を合成するARモードや、万が一の事故時に役立つドライブレコーダー機能など、独自性を追求しています。
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
渋滞対策アプリ特集も!ドライバーの運転中の操作は厳禁!
年末年始と言えば、渋滞も気になるところです。iPhone Maniaでは、渋滞回避対策に役立つアプリもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
なお、いずれのアプリもGPSを使うため、バッテリーを消耗します。カーチャージャーなどで電源供給を確保してください。
言うまでもないことですが、運転中にiPhoneを操作するのは非常に危険です。操作は安全な場所に停車して行ってください。
(hato)