MacBookからバッテリー残量の「推定残り時間」表示が消滅
MacBookのバッテリー残量表示で、これまで表示されていた推定残り時間が消えたことがわかりました。
時間表示消えパーセント表示のみに
Appleは日本時間の12月14日未明、macOS Sierra 10.12.2を公開しましたが、それに伴い、MacBookのバッテリー残量表示で推定残り時間の表示がなくなり、パーセント表示のみになったことが明らかになりました。
新型MacBook Proで、「バッテリーが持たない」という苦情が一部のユーザーから上がっていました。しかしAppleはこれについて、実際のバッテリーの持ちに問題があるわけではなく、macOSが推定した残り時間の表示が不正確だと結論づけたようです。
新型MacBook Proで相次いだ推定残り時間問題
MacBook Pro(late 2016)では、バッテリー残量表示について、ユーザーからさまざまな報告が上がっていました。表示される推定残り時間が、AppleがMacBook Proのページに記載している時間よりもはるかに短いとのコメントが何件も寄せられていましたが、そもそもこの「時間表示」に問題があったようです。
米メディア9to5Macは、バッテリーの推定残り時間表示が極端に短くなるのは、複数のさまざまなタスクを切り替えた場合の、低消費電力プロセッサの動作が原因ではないかと推測しています。
つまり新型MacBookが搭載する低消費電力プロセッサが、低消費電力モードとハイパフォーマンスモードの切り替えについていくことができないため、バッテリー残量の推定が不正確になっているというのです。
使い始めはバッテリーの持続時間は短い
またストレージの最適化やSpotlightのインデックス化、写真の顔認識などの機能はバッテリーをかなり消耗するため、MacBookを使い始めてしばらくの間はバッテリーの減りが激しくなります。これらの設定が完了すると、バッテリーの持ちが大幅に向上するケースが多いのはこのためです。
同メディアが関係者から入手した情報によれば、AppleはMacBook Proのバッテリー残量について数週間かけて調査したところ、ハードウェアそのものに問題はないとの結論に至りました。
Appleはこれらの事情を踏まえ、バッテリーの推定残り時間の表示は百害あって一利なしと判断、パーセント表示のみにする決断を下した模様です。
Source:9to5Mac
(lunatic)