【注意】再生でiPhoneがフリーズする不審な動画が発生！遭遇時の対処策もご紹介

 
再生するとiPhoneがフリーズし、一切操作できなくなってしまう、悪意のある3秒ほどの動画が出回っています。iPhoneを強制再起動するしか方法はありません。

動画を再生するとiPhoneの動作が遅くなり、数秒後にフリーズ

iPhoneをフリーズさせるのは、3秒ほどの音楽付きの動画です。
 

 
最後に中国語のロゴが表示され、動画を再生した後にiPhoneがフリーズする、とYouTubeチャンネルEverythingAppleProが注意喚起しています。
 

 
動画の再生直後こそ、iPhoneは正常に動作しますが、徐々に動作が遅くなり、数秒後には一切の操作を受け付けなくなります。再び動作することがあっても、操作への反応は異常に遅くなっています。
 

 

原因はメモリの過負荷？iOS5以降の全端末で注意が必要！

原因は、動画を再生することで、メモリに過剰な負荷をかかり、iOSの処理が追いつかなくなるためではないか、とEverythingAppleProは分析しています。
 
EverythingAppleProが実験した結果、iOS5以降の全てのバージョンの端末が影響を受けることが確認されており、iPhone以外にもiPadやiPod touchといったiOSデバイスすべてが影響を受けます。
 
なお、iOS10.2のベータ3では、動画の再生でiPhoneがクラッシュすると、通常のシャットダウンと同様の画面が表示されることが分かっています。

怪しいURLはクリック厳禁！もし遭遇しても絶対拡散しないで！

悪用防止のため、本記事では動画ファイルのURLは公開しませんが、短縮URLを使って偽装される場合もあります。怪しいURLを開かないよう、改めてご注意ください。
 
動画の再生による影響として、端末がフリーズすることは確認されていますが、背後でそれ以上の悪影響が出ている可能性もあります。不審なURLは開かないようにし、もし自分が受け取ってしまったら、面白半分で誰かに送ることは絶対にしないでください。
 
iOSのバグを突いたと思われるこの問題は、将来のアップデートにより対策されると考えられますが、当面はユーザーが自衛するしかなさそうです。
 
これまでも、今年1月には開くとiPhoneがクラッシュするWebページが拡散されたほか、昨年5月には受信するだけでiPhoneが突然再起動するメッセージや、2013年には国内でもTwitterなどで不審なURLが拡散され、トレンドマイクロが注意を呼びかけたことがありました。

対策は「強制再起動」のみ

もし万が一、不幸にもこの動画を再生してしまい、iPhoneがフリーズしてしまった場合、解決策はiPhoneを強制再起動（ハードリセット）するしかありません。
 
iPhone7/7 Plus以外の端末では、スリープボタンとホームボタンを同時に長押しすることで強制再起動できます。iPhone7/7 Plusでは強制再起動の方法が変更されており、スリープ／スリープ解除ボタンと音量を下げるボタンを同時に、Appleロゴが表示されるまで（約10秒）長押しすることで強制再起動が可能です。
 
ただし、iPhoneの強制再起動は、サポートページに「最後の手段」とあるように、Appleは推奨していません。
 

 

EverythingAppleProによる実験・検証の動画はこちらでご覧ください。
 

 
 
Source:EverythingApplePro via 9to5Mac
(hato)