インド政府、FBIがiPhoneロック解除に使った技術を近日導入!?

    Cellebrite

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    インドの政府機関である科学捜査研究所が、FBIがiPhoneのロック解除に使ったとされる技術を、イスラエル企業Cellebriteからライセンス購入する、と報じられています。

    インドの科学捜査研究所、iPhoneロック解除技術を近日購入か

    科学捜査研究所の幹部は、匿名を条件に「1か月以内に技術を導入できる見込みだ。インドは、世界の政府機関が携帯電話に侵入できない事件のハブになるだろう」と、iPhoneなどに採用されている高度な暗号化を解除する技術の導入時期が近いことを明かしています。
     
    今回の報道で、インド政府が支払う金額については伝えられていません。
     
    Appleは、インドを今後の成長の中心と期待しており、今年5月にはティム・クック最高経営責任者(CEO)が訪印、モディ首相と面談して積極的な投資を発表しています。
     
    Appleの誇る高度な暗号化を破るための技術をインド政府の捜査機関が本格導入すると聞けば、Appleとしては心中穏やかではないでしょう。
     
    なお、Cellebriteは、日本の愛知県に拠点を置くサン電子の100%子会社です。

    Apple対FBIのロック解除闘争でFBIを支援したと言われるCellebrite

    昨年12月にカリフォルニア州サンバナディーノ郡で発生し、14名が犠牲となった銃乱射事件の犯人が持っていたiPhoneのロック解除をめぐっては、FBIがAppleにロック解除を要求しましたが、Appleのティム・クックCEOが公開書簡を発表して断固拒否しました。
     
    双方一歩も譲らず、「犯罪捜査か、プライバシーか」をめぐる法廷闘争の行方に世界の注目が集まりましたが、FBIは「Appleの支援なしにiPhoneのロックが解除できた」と、突然提訴を取り下げました。
     
    FBIは、ロック解除の方法を明らかにしていませんが、プロのハッカーに約1億円の報酬を払ったという説や、Cellebriteが技術を提供したとの説があります。

     
     
    Source:Economic Times via Apple Insider
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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