iPhone7は「超」薄型のA10チップ、2GB RAM、Intel製モデム搭載

    Chipworks 分解 iPhone7

    Chipworks 分解 iPhone7
     
    Chipworksが、発売されたばかりのiPhone7の分解レポートを公開しました。

    A10は超薄型を実現

    Chipworks がiPhone7を分解、ロジックボードに搭載されている部品について報告しています。
     
    まずiPhone7の部品の中でも心臓部といえるのが、新たに搭載されたA10 Fusionチップです。分解の結果、A10 FusionチップはTSMC製であり、ダイサイズは約125平方ミリであることが判明しました。製造プロセスは16nm FinFETです。
     
    Chipworksは、A10チップはTSMCのInFO(Integrated Fan Out)と呼ばれるFOWLP技術(従来とは異なり、チップ面積よりパッケージ面積を大きくすることで、チップの外側まで端子を広げることが可能)により、非常に薄くなっている、と報告しています。
     
    iPhone7は2GBのRAMを搭載していました。iPhone7 Plusの搭載メモリが3GBというのはすでに報じられています。このメモリはSamsungのLPDDR4で、iPhone6sに搭載されている低消費電力モバイルDRAMとよく似ているとのことです。

    GSM専用iPhone7/7 PlusはIntelモデムを搭載

    そしてiPhone7はIntel製の「ベースバンドプロセッサ(モデム)PMB9943」を搭載していました。Chipworksが詳細に調べた結果、以前から浮上していた噂通り、このモデムはIntelの「XMM7360」であることが判明しました。
     
    Appleは今回iPhone7/7 Plusの発売にあたり、CDMAとGSMの両ネットワークに対応するモデルと、GSMのみに対応するモデルの2種類を製造しています。米メディアMacRumorsによれば、Intelの現在のチップはライセンスの問題でCDMAに対応できないため、同社製モデムはGSM専用iPhone7に搭載され、CDMAとGSMの両方に対応するiPhone7には、Qualcommのモデムが搭載されているとのことです。
     
     
    Source:Chipworks via MacRumors
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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