「アップルがくしゃみをするとスマートウォッチ市場が風邪をひく」がひと目で分かるグラフ
世界のスマートウォッチ市場が縮小しているとは言え、アップルが圧倒的トップに立っていることは依然として変わりがないようです。2016年度第2四半期(4~6月)でアップルは市場シェアのうち、半数近くの47%を獲得しました。
アップルだけが突出した数字
市場調査会社IDCは21日、2016年度第2四半期におけるApple Watchの出荷本数が160万本ほどになるとのレポートを公開しました。これは前年同四半期の360万本に比べ、約55%の減少となります。しかし市場全体を見ると、アップルは47%のシェアを獲得し、依然として圧倒的1位の座をキープしていることが確認できます。
2位のサムスンが大幅成長を遂げたとは言え、60万本でシェア16%ということからも、「アップルの減少は市場全体の減少を引き起こす」とIDCのアナリストであるJitesh Ubran氏が解説するまでもなく、いかに市場が「アップル頼み」となっているかが改めて分かります。
本格的な好転は2017年待ちか
ただ気になるのは、市場に緩みが見られる点です。
昨年の第2四半期に累計510万本だった市場全体の出荷本数は、2016年第2四半期に前年同期比で32%減少し、350万本へと落ち込んでいます。これについてIDCは「2016年前半はハードウェアの刷新に対する期待が消費者の間にみられた」と述べ、Apple Watch 2のリリースを前にしての買い控えが起きた可能性を示唆、本格的な市場回復は2017年になると予測しています。
今秋のリリースが予定されているApple Watch 2は、初代Apple Watchに比べて40%薄くなるとされているほか、LTE通信に対応、防水機能の向上(IPX8)などが見込まれています。またwatchOS3でも、OS2と比較してアプリの起動速度が7倍になることなどが明らかにされています。
Source:IDC
(kihachi)