Pegatron、売り上げが前年同月比で30%超の増加―想定を超える伸び
iPhoneのサプライヤーとして組み立てを請け負うPegatronは、6月の収益が934億台湾元(約3,040億円)で、前年同月比33.34%増、対前月比40.27%増となることを明らかにしました。ただ一方で、第2四半期全体では前期比12.24%減、前年同期比3.2%増にとどまりました。
iPhone売り上げ減少でも売り上げは増加
iPhoneの組み立てを請け負っているサプライヤーと言えばFoxconnとPegatronですが、後者については当初より組み立てを請け負っているわけではありませんでした。PegatronがiPhoneの委託製造(OEM)業者として名を連ねるようになったのは、iPhone6の15%を請け負った2014年のことです。
爆発的な売り上げを見せたiPhone6をきっかけとして、この2年間で同社は飛躍的な成長を遂げてきました。売り上げ面ではiPhone6に及ばないとされるiPhone6s/iPhone7にあっても、同社の6月の収益は前年同月比で33.34%の増加、対前月比では40.27%の増加となっています。
双頭体制に第3勢力が?
Pegatronは、第1四半期に続き、第2四半期のiPhone市場も強いものとはならないとの見通しを立てていますが、それでも単月売り上げは市場が想定していたよりも良い数字でした。このことはアップルを始めとするクライアントが、アナリストの予想よりも多くの発注を行なっている可能性を示しています。ただしiPhoneについて、Foxconnとの分配比率がどうなっているのかは分かっていません。
将来的にはFoxconnとPegatronの双頭体制に、新たにWinstonが加わるケースも想定されてはいますが、ひとまずアップルからの様々な要求に応え続けていられる限りは盤石といったところでしょうか。
Source:DigiTimes,威锋网
(kihachi)