iPhone出荷台数、約17%低下か―2016年第3四半期
ウォール街のアナリストの見方では、2016年第3四半期におけるiPhoneの出荷台数は4,000万台ほどになり、1年前にiPhone6sがリリースされた時の4,750万台から規模が縮小する見込みです。
大きな変化がiPhone7にはないことが原因
投資銀行RBC Capital MarketsのアナリストAmit Daryanani氏は、2016年第3四半期(6~9月)にiPhoneの出荷台数が3,950万台になると予測しています。これは1年前にアップルが同期間で売り上げた4,750万台より約17%も低い数字で、同氏は新たな形状のiPhoneが欲しいという消費者の強い要求に、アップルが応えられないとみています。
iPhone7は、同社がアップグレード・サイクルを従来の2年から3年へと変更したために、2年前のiPhone6や昨年のiPhone6sと形状に大きな変化のない「マイナー・アップデート」にとどまると言われています。
これに伴って、同氏はアップルの売り上げも昨年の496億ドル(4兆9,600億円)から421億ドル(4兆2,100億円)へと低下するとしています。
iPhone SEが売り上げを牽引?
ただし、その一方でDaryanani氏は、比較的コストの低いiPhone SEの需要がサプライヤーからの供給を上回る勢いで好調だったことを好感しています。
同氏は、iPhone SEが引き続き第4四半期(9~12月)も売り上げの勢いを維持することで、iPhoneシリーズ全体の平均売り上げ価格こそ下がるものの、全体の売り上げ台数は4,400万台に上るのではないかと考えています。
日本でもiPhone SEは、先月にようやく「お届け予定日」が7~10営業日から3~5営業日と短縮されたばかりです。
Source:Apple Insider
Photo:Martin Hajek
(kihachi)