Dropbox、クラウドのファイルを同期せずにローカルで使える新サービス発表

dropbox project inifinite

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Dropboxは、現地時間4月26日、新サービス「Project Infinite」を発表しました。この新技術では、クラウド上にあるファイルを、ローカルにあるように利用することができます。

現在プレビュー段階の新技術「Project Infinite」

Dropboxの従来のシステムでは、フォルダ全体を同期する必要があり、フォルダ内のファイルすべてを、クラウドとローカルの両方にコピーする仕組みでした。しかしクラウド上に保管するすべてのファイルを同期すると、端末によってはローカルの空き容量を圧迫してしまいます。この問題を解決するのが、新技術「Project Infinite」です。
 
このサービスでは、ローカルの空き容量にかかわらず、Dropboxのファイルマネージャーから、同期していないファイルを含むすべてのファイルにアクセスできます。クラウドストレージ側に保存していてローカルにないファイルは、雲のようなアイコンがついた状態で表示されます。
 
dropbox project inifinite
 
ユーザーは、この「クラウド上にのみあるファイル」を、ローカルにダウンロードしなくても、ファイルの作成・編集された日時やファイル容量などを確認できます。ファイルを開こうとするとすぐに同期が開始され、ファイルが開く仕組みです。
 
クラウド上にのみあるファイルは、実際にはローカルにはないため、サイズは0バイトと表示されます。例えばこのファイルだと、実際のファイルサイズは6.22MBですが、Size on diskが0バイトとなっています。
 
dropbox project inifinite
 
フォルダ全体を同期しなくても、個別のファイルを必要なときにダウンロードできるため、SSDなど少ないハードディスク容量の端末を利用しているユーザーにとっては便利な機能になるのではないでしょうか。
 
「Project Infinite」の対応環境は、Windows 7/8/10のエクスプローラー、およびMacのOS X 10.9以降のFinderとのことですが、現時点ではテクノロジープレビューの段階で、サービスの提供開始時期や価格などの詳細は公表されていません。
 

 
 
Source:Dropbox via ITmedia
(asm)

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この記事を書いた人

前職は新聞社の校閲記者。経験を活かし2013年からライター、2016年から編集記者として活動中。iPhone歴は3GS→5s→6s Plus→X→11 Pro Max→12 Pro→14 Pro。

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