Appleの新戦略、中国の中産階級にピタリとハマった?

iphone-se 中国 調査

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Appleが3月31日に発売したiPhone SEは、これまでのiPhone製品とは少し異なる戦略をとっている事はご存知のとおりかと思います。
 
新しい機能はそのままに、ボディを小型化し、価格を落とすやり方は、過去にiPhone5cという廉価版モデルを出した際のマーケティング戦略とはまた異なるものです。ニュースメディア『BGR』によれば、Appleのこの戦略は中国で奏功しているようです。

Xiaomiと良い勝負を繰り広げる

Apple製品は高価です。もちろん、この価格でも世界中で売れているということは、その価格に見合うようなユーザー体験が得られるということでもあるのですが、こと発展途上国においてその価格は高すぎると言え、正直なところ手の届く範囲の価格ではありません。
 
中国では、Xiaomiというスマートフォンメーカーが存在し、Apple製品のデザインを模倣した上に機能までも近く、さらには価格も手頃という状況にあります。このブランドを含め、中国メーカーのスマートフォンは総じて価格が安く、Appleと二大巨塔となっているサムスンやLG、HTCなどの売れ行きは陰っているようです。しかし、中国ではiPhone SEの登場で変化が起きています。
 
3,288元(約5万6,000円)というiPhone SEの価格は、XiaomiのMi 5が約3万5千円であるのと比較すると1.5倍ほどの価格がするにも関わらず、こうした事態が起きているのは驚きです。なお、Mi 5の性能は決して低くはなく、CPUが1.8GHz・3GBメモリ・32GB・UFSストレージ搭載モデルが最安モデルです。
 
中国は今や、中産階級の数が1億900万人で世界最多と言われており、やや生活にゆとりのある層が膨らんできている状況です。そうした状況下にあるので、Appleをはじめとしたブランド志向が上流階層より下位の部分にまで来ているのかもしれません。小型化によってややコストを下げた今回のiPhone SEはこうした状況にピタリとハマった可能性がありますね。26日に開催される決算説明会ではこうした状況にも一部触れられるのでしょうか?
 
 
Source:BGR,japanese.china.org.cn
(クロス)

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