速いのはどこ?MMD研究所が4月の格安SIMサービス通信速度調査結果を公開
国内でモバイルマーケティングを展開するMMD研究所が、「2016年4月格安SIMサービス通信速度調査」を実施し、調査結果を公開しています。
調査対象の格安SIMサービスについて
調査対象は、以下の格安SIMサービスとなっています。
全国主要5都市通信速度調査について
まず、全国主要5都市である東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の主要駅にて、各駅3箇所ずつ12時~13時、15時~16時の2つの時間帯において、各駅3箇所各サービス3回の計測がされています。
全国主要5都市の調査結果について5都市のダウンロード速度を箱ひげ図でみていくと、中央値が高かったのは、FREETEL SIMで13.9Mbps、次いでUQmobileが8.2Mbps、楽天モバイル7.4Mbpsが上位となりました。
箱の高さ(75%値)に着目すると、UQmobileが20.5Mbpsで最も高く、mineo(au)が16.8Mbps、FREETEL SIMが16.6Mbps、IIJ mioが14.3Mbpsで続いた。中央値、箱の高さが高い5社の中で、速度の安定性の目安となる箱の長さ(箱の長さが短いほど速度の振れ幅が少ない)を見てみると、FREETEL SIM、楽天モバイルの2社が、箱が短くなっており、相対的に速度が安定していた結果といえます。
また、従来の計測方法である平均値の速度結果について、ダウンロード速度はUQmobileが15.8Mbpsで最も速く、次いでFREETEL SIMが12.5Mbps、mineo(au)が10.6Mbpsで続いたことが報告されています。
朝、昼、夕通信速度調査について
2016年4月11日~15日の平日5日間に東京・恵比寿のMMD研究所事務所内にて、9時~10時、12時~13時、17時~18時の3つの時間帯において、各サービス3回計測された結果が公開されています。
朝の時間帯については、全体の平均ダウンロード速度は16.4Mbpsとなっており、トラフィックが集中するといわれている12時~13時の時間帯は顕著に速度が低下し、調査対象格安SIM全体の平均ダウンロード速度は2.7Mbpsであることが伝えられています。
昼の時間帯においても、通信速度の低下の影響が少なったのはFREETEL SIM、楽天モバイルで平均ダウンロード速度はそれぞれ、11.8Mbps、8.5Mbpsとなりました。
17時~18時の時間帯はお昼の時間帯よりは速度が回復し、全体の平均ダウンロード速度は13.7Mbpsとなっています。
格安SIMの通信速度は、「いつ」「どこで」計測されたものであるかが非常に重要な指標となりますので、こちらは参考値といったところでとどめておくことをおすすめします。
格安SIMのの利用はモバイル通信全体の1割にまで成長していると言われ、その人気は高まるばかりですが、住んでいるエリア、使用しているエリア、時間帯などで通信速度にバラつきがある可能性があることは、しっかりと把握しておかねばなりません。
Source:MMD研究所
(クロス)