LINEから固定電話にかけられる「LINE Out」、1通話最大10分まで無料に
無料メッセージ&通話アプリ「LINE」を運営するLINEは、同社が提供するLINEアプリの「LINE Out」機能について、日本国内の番号への発信を、1通話あたり最大10分まで無料化したと発表しました。
1通話最大10分まで無料、安否確認に活用可能
14日の21時26分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする震度7を記録する地震が発生し、現在も断続的に余震が起きている状態です。
LINEの公式Twitterアカウントでは、23時すぎに、LINEから固定通話・携帯電話にかけられる「LINE Out」機能で、日本国内の番号への発信を1通話最大10分まで無料化することを明らかにしました。
LINEから固定電話・携帯電話にかけられる「LINE Out」機能で、日本国内の番号への発信を1通話最大10分まで無料化しました。家の電話やLINEでつながっていない方への安否確認にご活用ください。#熊本 #地震 #拡散希望 pic.twitter.com/rGzVUwG2mk
— LINE公式アカウント (@LINEjp_official) 2016年4月14日
携帯電話各社は影響の範囲を調査中としていますが、現地との電話はつながりにくい状況のようです。「LINE Out」の最大10分無料化は、安否確認に活用できるでしょう。同社は、電話がつながりづらくても、スマートフォンのネットがつながっていれば、LINEの通話機能が利用できるとも案内しています。
熊本にお住まいのご家族やお友達の安否確認をしたい方、電話がつながりづらい場合、スマホのネットがつながっていればLINEの通話機能が利用可能です。#熊本 #地震 #安否確認 #九州地方 #拡散希望 pic.twitter.com/SF99vqNlvF
— LINE公式アカウント (@LINEjp_official) 2016年4月14日
追記:「LINE Out」の無料化、回線の混雑を助長する施策と問題に
【4/18 18:00追記】
その後、このLINEの「LINE Out」10分無料の施策について、回線の混雑を助長してしまうと問題になっています。
「LINE Out」とは、LINEの音声通話機能を使って、固定電話や携帯電話などに接続できるサービスです。LINEの無料音声通信サービスはインターネットを用いたデータ通信を利用していますが、それを音声通信網と相互接続する仕組みとなっています。
問題となっているのは、「LINE Out」を無料化して利用を促し、熊本県内の携帯電話回線への発信が増えることで、アクセスが集中することにより電話がつながりにくくなる「輻輳(ふくそう)」をさらに助長してしまうことです。
LINEは公式Twitterアカウントにて「LINE Out」の10分無料化を発表した後、回線に負荷が集中する恐れがあるため、LINE Outの利用は緊急性が高い場合のみに、と呼びかけています。
安否確認の連絡は、まず通信量の少ない災害伝言板やLINEトーク等をご利用ください。https://t.co/GGBjQj7RRQ
先ほどご案内したLINE Outは回線に負荷が集中する恐れがあるため、緊急性が高い場合のみご利用いただくようご協力をお願いします。#熊本 #安否確認
— LINE公式アカウント (@LINEjp_official) 2016年4月14日
電話回線への負荷がかからないように、安否確認などの連絡は、通信量の少ない災害伝言板やLINEトークを活用しましょう。また、NTTが提供する「災害用伝言ダイヤル」では、利用者が「171」にダイヤルするだけで、安否連絡を取りたい相手に伝言を残したり、相手の伝言を確認することができます。
Source:Twitter( LINE公式アカウント @LINEjp_official ), ITmedia