iPhone8での有機EL採用はすでに確定している?AMOLED元年はすぐそこ
いよいよiPhone8ではアップルも有機ELへと大きく舵を切るのかもしれません。業界事情筋が、iPhone8はすでにAMOLED採用が確定しているとの情報を提供しています。
長らく期待されていた技術だったが
有機EL(OLED: Organic Light Emitting Diode)の代表格であるAMOLEDは、その美しい色彩や反応速度の速さ、省エネ度合い、薄さなどから、登場時よりTFT液晶(液晶ディスプレイの一種。正式名称はThin Film Transistor Liquid Crystal Displayで日本語では「LCD薄膜トランジスタ」)の後継として期待されながら、開発コストの高さや歩留まりの悪さが原因で、長らくディズプレイ市場で覇権をとることはできませんでした。
しかし、2015年頃からこれらの問題が解決し、AMOLED市場で圧倒的なシェアを持つサムスンディスプレイの親元サムスンを筆頭に、各ベンダーが積極的に採り入れるようになってきました。
特にコストパフォーマンスを重視する中国ベンダーのVivoやOppoまでもが採用するようになったことは、問題が解決したことの証左とも言えるでしょう。実際、上記のディスプレイ比較画像を見ると、LCDとOLEDの間に差があることは一目瞭然です。
iPhone8から搭載の見込み?
そして、リーク情報に詳しい@摩卡RQ氏が中国SNS微博で明らかにしたところによれば、iPhone8はAMOLEDの採用がすでに決定しているそうです。
2015年12月頃にアップルが「1年前倒しで有機ELを供給できるかどうか」といったヒヤリングをディスプレイ企業各社に行っていたことから、iPhone7sからの搭載となるのではないかとする見方もあります。
しかし、「s」シリーズはこれまでマイナーアップデートの傾向があっただけに、iPhone8からAMOLEDになると考えるのが自然かもしれません。またその場合、サムスンのGalaxy S7のような、有機ELの特徴を活かした側面ディスプレイが採用される公算が高そうです。
気になるディスプレイの供給元は、現状ではサムスン一強ムードとなっていますが、LGやJDI、そしてFoxconnなども対抗馬として注目を集めています。すでに十分鮮明なディスプレイを有するiPhoneですが、AMOLEDが搭載された暁には一体どのようなことになってしまうのか、今から楽しみですね。
Source:MyDrivers, 微博, GSMArena[1], [2]
(kihachi)