アップル、iPhone7sより有機ELディスプレイ搭載へ!計画を前倒しで

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    iphone8 oled 有機EL サムスン
     
    アップルが2017年秋より、有機ELをiPhoneに採用する予定であることが分かりました。実現すれば、iPhone7s(仮称)から有機ELディスプレイが搭載されることになります。

    1年前倒しでの採用

    日経の中国語版メディア日经技术在线によると、アップルは当初2018年から搭載予定だった有機ELを、1年前倒しした2017年よりiPhoneに導入する予定です。
     
    有機ELのサプライヤーとしては、サムスン電子LG Displayが有力視されていましたが、業界の事情通によれば「2015年12月頃にアップルは1年前倒しで有機ELを供給できるかどうか」といったヒヤリングを、前述した2社以外に対しても行っていたことが分かりました。ただし現段階では、サムスンが製造装置の買い占めを行っており、他ベンダーより一歩リードしている状況のようです。
     
    有機ELディスプレイは、現在アップルが採用している液晶ディスプレイと異なり、色彩豊かで省エネを実現、さらにはバックライトを必要としないため薄型化に寄与、曲面ディスプレイも可能と、素晴らしい可能性を秘めています。
     
    しかしその反面、製造コストが高く、アップルをはじめとして多くのスマートフォンベンダーが採用を見送ってきました。しかし、九州大学が従来に比べコストが10分の1で済む有機ELの開発に成功したように、ここ最近は技術革新や歩留まり面で大きな進歩が見られていました。
     
    それだけに、アップルが1年前倒しでiPhoneへの有機EL採用を決めたのも、決して不思議なことではありません。

    テコ入れのための起爆剤として

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    また、先述した日经技术在线は、アップルがこうした決断を下した理由として、iPhone売り上げの伸びが鈍化しているため、有機ELの導入を起爆剤としたい考えがあるからだと指摘しています。事実、2015年10~12月のiPhone売り上げ台数は7,477万台に達したものの、前年同期比では0.4%増と、2007年にiPhone発売を開始して以来最低の伸び率となりました。
     
    ただ、2017年の有機EL採用となると、曲面ディスプレイ搭載は見送られるようです。関係者によると曲面技術は「2017年では完全に間に合わない」とのことで、「たとえデザイン上の優位性を放棄してまでも、いち早く市場に乗せたいようだ」とアップルの意気込みを指摘します。
     
    無事2017年での採用となれば、iPhone7sからの搭載となります。これまで「s」型はマイナーチェンジの傾向にありましたが、iPhone7に続いて大幅な性能向上が期待できそうですね。
     
     
    Source:日经技术在线, 显示网
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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