2015年の国内パソコン出荷台数3割以上の大幅減も単価は上昇!Macはシェア拡大!
2015年の日本国内のパソコン市場は、出荷台数が前年比31.9%減と大きく落ち込んだ一方、出荷単価は約8.6万円と、5年ぶりに8万円台に乗ったことがわかりました。Macはシェアを拡大しています。
国内パソコン出荷台数、31.9%の大幅減!
MM総研が2月18日に公開した2015年の日本国内パソコン出荷概要によると、個人向けと法人向けを合わせた出荷台数は、前年比31.9%と3割以上減少し、1,016万5,000台となりました。
単価は上昇、5年ぶりの8万円台へ
出荷金額は前年比26.6%減の8,738億円と、台数と同様に大きく落ち込んでいます。一方、出荷単価は8万5,962円と、5年ぶりに8万円台に上昇しました。これは、円安の影響による価格上昇が原因です。
メーカー別シェア、HPがデルを抜く!Appleはシェア拡大
メーカー別シェアは、NECレノボがシェアが27.1%で首位、2位富士通、3位東芝となり、上位3社の順位は前年と同じでした。
ヒューレット・パッカード(HP)がデルを抜いて4位と順位を一つ上げました。Appleは、順位は6位のままながら、シェアを2.1ポイント拡大しています。これは、個人市場での伸びが大きかったことによります。
予想を超える大幅な出荷減
MM総研では2015年の当初、市場規模を約1,130万台と予測していましたが、実績は予測を約100万台(10%相当)下回りました。
織り込み済みだった、WindowsXPのサポート終了による買い替え需要の反動減による影響以上の大幅な出荷減の要因として、MM総研は以下3つの理由を挙げています。
- 円安によるパソコン本体値上げで購買意欲が減少した
- 光回線とのセット値引きが大幅に減少し、携帯キャリアを通じた携帯電話回線と固定回線の「セット割」にシフトした
- Windows10がWindows7機まで無償提供の対象となった
世界的に台数減少の中、シェア拡大のApple
先日公開された、世界のノートパソコン出荷台数に関する統計では、パソコン市場全体が縮小する中でAppleがシェアを上げていました。
今年には、Appleの人気モデル、MacBook Airが大幅刷新されると報じられています。
Source:MM総研
(hato)