
M5 Max搭載MacBook Proは付属140Wでは足りず毎時12%放電

Appleの最上位ノートPCであるM5 Max搭載のMacBook Pro(16インチ)が、付属する140Wの電源アダプタでは高負荷時に電力をまかないきれないと、海外の検証メディアNotebookCheckが報告しました。CPUとGPUをフルに動かすと本体の消費電力が付属アダプタの供給を上回り、不足分を内蔵バッテリーが補うことになります。
付属140Wでは高負荷時に電力不足
NotebookCheckは、M5 Max搭載MacBook Pro(16インチ)で、CPUとGPUに同時に高い負荷をかけるストレステストを実施しました。
主な計測結果は次の通りです。
| 項目 | 実測値 |
|---|---|
| CPU・GPUの消費電力(メモリ除く・平均) | 70.6ワット |
| 同(瞬間最大) | 約114ワット |
| システム全体の消費電力(電源側・最大) | 150.3ワット |
| 付属電源アダプタの出力 | 140ワット |
| 高負荷時のバッテリー減少 | 1時間で約12% |
電源側で測ったシステム全体の消費電力は、テスト中に最大150.3ワットまで上がりました。付属アダプタの出力は140Wですが、測る場所が違うため単純な差とは言えません。それでも少なくともこのテストでは、電源につないだままでも供給が追いつかず、不足分は内蔵バッテリーから補われていました。
その結果、高負荷が続く間にバッテリー残量は1時間で約12%(100%から88%へ)減っています。しかもこれは、M5 Maxが発熱を抑えるために性能を落とした状態での数値です。
180W電源に替えても改善せず
より出力の大きい180WのUSB-C電源アダプタに交換しても、MacBook Proが取り込む電力は増えないと報告されています。本体側で受け取れる電力に上限があるため、アダプタを買い足しても放電そのものは解消できないようです。
NotebookCheckは、より小型の14インチモデルでも96Wアダプタで同じ問題が起きていたと指摘しています。Appleは以前から電源アダプタの余裕を小さく設計しており、今回の仕様も長く変わっていないMacBook Proの設計を映していると同メディアは指摘しました。同じM5 Maxを積む新型Mac Studioや、有機ELを採用するとされる次期MacBook Proで、電力や冷却の設計がどう進化するかが注目されます。
高負荷作業が多い人への注意点
この約12%という数値は、CPUとGPUに同時に最大級の負荷をかけ続ける検証用のストレステストで測られました。動画の書き出しや重い3Dゲームでもまったく同じペースで減るとは限りませんが、負荷の高い使い方では電源につないでいても残量が減りうる点は知っておきたいところです。
実際、日常的なブラウジングや書類作成で残量が大きく減ることは考えにくく、多くのユーザーがすぐに困る場面は少ないとみられます。それでも、重い作業を電源につないだまま長く続けるなら、作業前にバッテリーを満たしておくと安心です。
この挙動が想定どおりの正常な仕様なのか、設計上の弱点なのかについて、Appleからの公式な説明は確認できません。NotebookCheck自身は、電源容量と冷却の余裕が小さいことを問題点として挙げました。有機EL化と薄型化が噂される次期MacBook Proで、この設計がどこまで見直されるかが焦点になりそうです。
Source: NotebookCheck
Photo: Apple
