MacBook Neo好調の裏で値上げ懸念〜Windows PCも苦戦

MacBook Neoの販売台数がAppleの当初見込みを大きく上回っていることで、搭載されているA18 Proの確保が難しくなっているようです。
その影響により、販売価格が税込99,800円の256GBモデルの販売が終了し、税込114,800円の512GBモデルが新たな最安モデルになるのではないかと懸念されています。
そうした中、A18 Proの卸価格が2026年下半期(7月〜12月)にさらに値上げされるとのサプライチェーン関連情報が報じられました。
MacBook Neoの販売好調によりWindows PCの販売台数が一般消費者向け市場および教育市場で大きく減少している可能性も指摘されており、Appleも好影響だけを享受できるわけではなさそうです。
MacBook Neo向けA18 Proの在庫が大幅減か
MacBook Neoには、iPhone16 Proシリーズ向けA18 Proの製造工程で生じた、GPUに不良コアが1つ含まれる個体を有効活用したチップが搭載されているとみられています。
そのため、このチップはMacBook Neo向けにTSMCへ製造数を指定して発注したものではなく、iPhone16 Proシリーズ向けチップの製造過程で副次的に発生したものと考えられます。
現在搭載するA18 Proは仕入れ価格が安い“有効活用品”か
MacBook Neoに搭載するために確保していたA18 Proの在庫は、まもなく底を突く可能性が高いと噂されています。
その後は、本来であればGPUに不良コアのないフルスペックのA18 Proを、MacBook Neo向けにあえてスペックダウンして搭載することになるのではないかと懸念されていました。
そうなった場合、これまでのような有効活用品ではないため、Appleの調達価格は高くなる可能性があります。
A18 Proの調達価格上昇につながる2つの課題
Appleは当初、MacBook Neoの販売台数を500万台〜600万台規模と見込んでいたものの、現在は1,000万台規模の需要に対応する必要があるとみられています。
そのため、これまでよりも高額になるA18 Proを搭載せざるを得ない場合、Appleは税込99,800円の256GBモデルを終了し、利幅の大きい税込114,800円の512GBモデルを新たな最安モデルにするのではないかと懸念されています。
そうした状況下で、A18 Proを製造するTSMCの3nmプロセスのウェハー単価が15%値上げされるとの噂が、サプライチェーン関連情報として報じられました。
これが現実となった場合、Appleは次の2つの課題に対応する必要が生じます。
- 中身はフルスペックのA18 Proであることによる調達価格の上昇
- TSMCの3nmプロセスのウェハー単価が、さらに15%値上げされる可能性
MacBook Neoは一般消費者向け市場と教育市場で好調との見方
MacBook Neoへの需要が想定以上に高いことで、Appleは供給面で難しい課題に直面しているようです。
ただし、この需要の中心とみられる一般消費者向け市場と教育市場では、Windows PCに対する大きな圧力になっていることも指摘されています。
Appleとは異なり、MacBook Neoの圧力にさらされているWindows PCメーカーは、販売台数が減少する状況下で、対抗策として販売価格の引き下げも検討せざるを得ない難しい状況に陥っているとみられています。
ユーザーにはメリットも、メーカーには悩ましい状況
MacBook Neoを含む廉価なラップトップの性能が向上することは、ユーザーにとって大きなメリットです。
一方で、これらの製品を構成する半導体の価格が上昇傾向にあることで、Appleを含む各メーカーは、販売価格と利益率のバランスについて難しい判断を迫られているといえます。
Photo:Apple Cycle(@theapplecycle)/X

