Apple Watch向けOLED供給からJDIが撤退〜茂原工場の設備売却と報道

ジャパンディスプレイ(JDI)は千葉県茂原市の工場の設備を売却し、Apple Watch向けOLEDディスプレイの生産と供給から撤退すると、Nikkei Asiaが伝えています。
目次
JDI、Apple Watch向けOLEDディスプレイの製造から撤退
Nikkei Asiaによれば、JDIは茂原工場のOLEDおよび液晶ディスプレイ生産設備を他の工場に移転せず、売却することを決定したとのことです。
その場合、自ずとApple Watch向けOLEDディスプレイの製造からも撤退することを意味します。
生産設備は中国のディスプレイサプライヤーに売却見込み
茂原工場のOLEDおよび液晶ディスプレイ生産設備の売却先としてWitDisplayは、中国のディスプレイサプライヤーであり事業提携先の恵科電子(HKC)になると伝えています。
Apple Watch Series 11が最後の製品になる?
報道通りであれば、今秋に発売されるApple Watch Series 11およびApple Watch Ultra 3向けOLEDディスプレイが、JDIが供給する最後の製品になるかもしれません。
もしくは、JDIの撤退が既にAppleに周知されている場合、Apple Watch Series 11およびApple Watch Ultra 3向けOLEDディスプレイはLG Displayが独占的に供給する可能性があります。
JDIはApple Vision Proの廉価版向けOLEDマイクロディスプレイを供給するのではないかとの期待感もありましたが、それも幻に終わりそうです。
Source:Nikkei Asia, WitDisplay
Photo:Apple Hub/Facebook