Apple、最新カスタマーサービスをインドで先行スタート

Appleが、2023年に米国で導入した最新のカスタマーサービス「ビデオ通話でスペシャリストに相談しながらショッピング(Shop with a Specialist over Video)」を、インドでも展開開始したことが明らかになりました。注目すべきは、このサービスが米国に続いて導入される第2の国がインドであるという点です。
どんなサービス?
「ビデオ通話でスペシャリストに相談しながらショッピング」は、Appleが2023年3月に公式サイト上で開始したサービスです。米国のユーザーは、Appleのスタッフと直接ビデオ通話でやり取りしながら、製品の質問をしたり、購入のアドバイスを受けたりすることができます。
サービス開始当初は、その時点での最新モデルであるiPhone14とiPhone14 Plusに関する質問が主な対象でしたが、現在では他の製品や要望にも柔軟に対応していると考えられます。
なぜ第2の導入国がインドなのか?
Appleは現在、インドに2つのApple Store(ムンバイとニューデリー)を展開しており、年内にさらに4店舗をオープン予定です。この急速な拡大からも、インドがAppleにとって重要な成長市場であることがわかります。
実際、数年間で0店舗から6店舗へと拡大する予定であり、他国と比べても異例のスピードです。そのため、人件費がかかるとされるこの最新サービスが、米国以外で初めてインドで導入されたのも納得といえるでしょう。
サプライチェーンでも存在感を増すインド
Appleは、サプライチェーンの「脱中国化」を進めており、その代替地としてインドが強く注目されています。すでにインド製のApple製品が市場に登場しており、米国向けのiPhoneではインド製が主力になるとの見方もあります。
今後もインドはApple戦略の中核に?
Appleが新サービスを展開する国の順番は、その国がAppleにとってどれほど重要かを示す一つの指標になるかもしれません。
今後もAppleとインドの関係性から目が離せません。
Photo: Apple