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Apple新CEOターナス氏が組織改革へ~新製品の年間投入も検討か

appleに何か起こりそうな画像

9月1日(現地時間)にAppleの最高経営責任者(CEO)に就任したジョン・ターナス氏が、開発スピードを上げるための組織改革に乗り出したと報じられています。春と秋の発表サイクルを見直す案も含まれますが、実現には数年かかるとの見方もあります。改革の中身と、日本のiPhoneユーザーの買い時への影響を整理します。

目次

Apple新CEOの組織改革~3つの柱

報道を整理すると、改革は製品を増やす、組織をスリムにする、収益源を広げるという3つの方向性に分けられます。

  • 製品:年間を通した投入も検討
  • 組織:中間管理職を減らしてスリム化
  • 収益:既存製品と新サービスで拡大を議論

3つは別々の施策ではなく、限られた人員でより多くの製品を届けるという1つの狙いでつながっていると読み取れます。

年間を通した新製品投入を検討

海外メディアの報道によると、Appleは発表サイクルへの依存を減らし、年間を通して新製品を投入する案を検討しています。ターナス氏は、AI時代のAppleにはより実験的な姿勢が必要との考えも示したとされます。

発表の時期をあらかじめ決め、そこに合わせて製品を仕上げてきた従来のやり方から見れば、大きな方針転換です。「実験的」という言葉からは、既存のカテゴリーに当てはまらない製品を小規模に投入し、反応を見ながら育てる展開も想像できます。

中間管理職を減らし少ない人員で成果を

ターナス氏は社内で年ごとの人員増加を示すスライドを見せ、より少ない人員で多くを成し遂げるべきだと訴えたといいます。2027年に向けた初期の計画会議では、予算の増加幅の抑制や人員の据え置き、マーケティング費の削減が議題に上ったとのことです。9月29日(現地時間)の報道時点までの約2週間で、ディレクターなどの人事にも動きが出ているようです。

製品を増やしながら人員を増やさない方針を両立させるには、承認の段階を減らし、開発の回転を速めることが1つの方法になります。中間管理職の削減は、エンジニアの判断を経営陣へ直接届ける手段と読むことができます。

一方で、既存のエンジニアに求められる仕事は増える方向にあり、現場の負担が重くなるおそれも否めません。

発表サイクルが変わるとiPhoneの買い時はどうなる

年間投入が進めば、発表会を待ってから買うという判断の前提が崩れるかもしれません。従来と年間投入後の違いは、次の表のとおりです。

項目これまで年間投入が進んだ場合
新製品の登場時期春と秋の発表に集中準備が整った製品から順次
買い時の読みやすさ発表日程から予想しやすい事前に読みにくい
待つ場合の目安次の発表会まではっきりした目安がない
買った直後に新型が出るリスク発表直後に買えば比較的低い時期を問わず残る

毎年秋の新型iPhone発表を目安に、機種変更の時期を決めてきた人もいるのではないでしょうか。秋の発表に合わせてMacやアクセサリーもまとめて買い替えてきた人は、製品ごとに登場時期がずれれば、予算を分けて考える必要があります。新学期や年末に合わせてiPadやMacを選ぶ人にとっても、発表会の日程だけでは予定を組みにくい状況が生まれます。

ただし、今回の報道は年間投入の対象製品を明らかにしていません。主力のiPhoneまで発売時期が分散するのか、iPadやMac、アクセサリーから変わっていくのか、今後の動きに注目が集まります。

スピード重視で品質は保てるのか

投入ペースを上げるほど、発売前の検証期間をどう確保するかが課題になります。発表時期が決まっていれば、逆算して検証の時間を確保しやすいものです。製品ごとに発売時期が異なる体制では、テストの計画も製品単位で組み直すことになるはずです。

社内の管理職からは、より慌ただしく現場への関与を求められるようになったとの声も出ているそうです。求められる成果が増えるほど、テストや仕上げの時間が削られかねません。品質を保つ仕組みをどう整えるかは、改革の成否を左右する要素の1つといえます。新サービスが増えれば選択肢は広がりますが、月額料金の負担が膨らむ展開もありえます。

実現は数年先か 今の買い替えへの影響

長年の慣行を変えるのは難しく、実現には数年かかる可能性があるとも伝えられています。2027年からすぐに発表の形が大きく変わるとは限らないため、今の買い替えを先送りする理由にはなりにくいと考えられます。

必要な製品があるなら、発表サイクルを気にしすぎずに選んで問題ありません。急ぎでない買い物は、「秋まで待てば新型が出る」という前提が今後は通用しなくなることも頭に入れておくと安心です。ターナス体制の変化を見極める最初の手がかりは、発表会以外のタイミングでどんな製品が出てくるかにありそうです。

Photo:MacRumors

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