iPhone製造への参入目的でWistronの工場買収〜インドのTataグループ

 
TataグループによるWistronのインド工場買収が合意に近づいていると、Bloombergが報じました。早ければ、TataグループはWistronのiPhone製造工場を2023年3月末までに引き継ぎます。

2023年3月末に買収完了見込み

かねてより協議中と伝えられてきたTataグループによるWistronのインド工場買収は、両社の間で合意に達したようです。
 
TataグループによるWistronのインド工場買収は2023年3月末の完了を目標に進められており、今後、インド政府からの優遇措置もあわせて引き継ぐべく手続きが進められています。

インド国内に100店舗のApple Store整備も計画

Wistronは中国工場を競合他社に2020年に売却するなど、利幅の少ないiPhone製造業務から撤退し、サーバーなどの組立分野へ投資することを計画しています。
 
TataグループがWistronのインド工場を買収した場合、同社はiPhone製造ラインを8本と、数千人の技術者を含む1万人の従業員を引き継くことになります。
 
Tataグループは、人口14億人のインドにおいて100店舗のApple Storeを立ち上げることも計画しています。
 
 
Source:Bloomberg via 経済日報
Photo:Apple
(FT729)