Samsungだけじゃない!Xiaomiもアプリの実行性能を意図的に低下させていた

xiaomi 12 pro

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Samsung製スマートフォンにおいて、一部アプリの実行性能が意図的に制限されている問題が発覚したのに引き続き、Xiaomiも自社スマホで同様の操作を行っていたことが判明しました。

アプリのIDによって性能を制限

Geekbenchの共同創業者であるジョン・プール氏は一連のツイートで、Xiaomiは「アプリのID(名前)によって性能を決めている」と報告しています。
 
プール氏はXiaomi Mi 11を用い、まずGeekbenchアプリの性能テストを行いました。次にGeekbenchアプリのID(名前)を人気ゲームアプリFortniteへと変更(中身はGeekbench)して性能テストを行うと、シングルコアで30%、マルチコアで15%もスコアが低下したそうです。
 


 
続いてGeekbenchアプリのIDをその他の人気ゲームアプリ(原神など)に変更した場合でも、同じようにスコアが低下しました。
 


 
これらの実験からプール氏は、XiaomiはGeekbenchアプリなど一部のアプリを検出すると、性能が低下するよう意図的に操作しているとの判断を下しています。

同じアプリなのに名前を変えると性能が低下

プール氏の報告を受けて、Android PoliceもXiaomiの最新スマホであるXiaomi 12X/12 Proを用いて同様の実験を行いました。
 
同メディアがGeekbenchアプリをNetflixおよびChromeアプリのIDへと変更して性能実験を実施したところ、中身は同じGeekbenchであるにも関わらず、原神(と偽ったGeekbenchアプリ)よりもスコアが低下するという結果となりました。
 
Android Policeは、Snapdragon 8 Gen 1を搭載したXiaomi 12 Proのほうが、Snapdragon 888搭載のXiaomi 12Xよりも性能操作の影響を受けるようだと報告しています。

OnePlus、Samsungも性能操作

Geekbenchはこうした調査結果から、Xiaomi製スマホを今週末より、Geekbenchの実行結果リストから外す作業を開始すると述べています。
 
スマホメーカーがスマホの性能を意図的に制限していたことが発覚したのは今回が初めてではありません。以前にはOnePlus、最近ではSamsungが性能操作を行っていたことが判明しています。

 
 
Source:MySmartPrice, Android Police
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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