PayPay、ついに決済システム利用料を有料化、加盟店の負担に

大手スマホ決済サービスのPayPayは8月19日、2021年以降は決済システム利用料を有料にすると発表しました。加盟店が負担することになります。
決済金額の1.6%から
PayPayは、今まで決済システム利用料を無料としていた年商10億円以下の加盟店に対し、10月1日以降は1.6%または1.98%の利用料を設定すると発表しました。
なお、他のキャッシュレス決済サービスに比べ、割安だとしています。
PayPayクーポンの発行等が可能になる「PayPayマイストア ライトプラン」に加入した店舗はシステム利用料が決済額の1.6%に、未加入の店舗は1.98%になります。
PayPayは、マイストア ライトプランの加入キャンペーンを実施すると表明しており、9月19日までに加入し条件を達成することで最大6カ月間、PayPay決済額の3%が加盟店に還元されます。
スマホ決済サービスの転機に
日本経済新聞等の国内メディアは、PayPayのシステム利用料有料化により、スマホ決済サービスの転機が訪れると報じました。
PayPayは、「夏のPayPay祭」など、大規模な還元キャンペーンを過去実施しており、2021年6月にはユーザーが4,000万人を突破し、スマホ決済サービス満足度1位となりました。
日経新聞によると、多くの店舗でシステム利用料を無料とし、ユーザーへの大規模還元キャンペーンを繰り返した結果、PayPayは2021年3月期に726億円の営業赤字を計上しています。
PayPayのシステム利用料の有料化により、加盟店の収益が減少することが推測され、今後、利用可能店舗の減少やセールでの利用制限など、ユーザーへの影響が生じる可能性があります。
Source:PayPay, 日本経済新聞
(seng)