Appleの新プライバシー機能“Private Relay”は中国では使えない

Apple プライバシー

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Appleは現地時間の6月7日、ユーザーのWeb閲覧行動をインターネットサービスプロバイダーや広告主から見えないようにするための新しいPrivate Relay機能は、規制上の理由から中国では利用できない、と発表しました。

Private Relayとは?

iCloud+では、これまでのiCloudストレージと同じ料金で、追加のプライバシー保護サービスが提供されます。
 
Private Relayでは、ユーザーのデバイスから発信されるすべてのトラフィックを暗号化した上で、ユーザーのリクエストを2つの別々のインターネットリレーを通じて送信します。1つ目はユーザーの実際の位置情報ではなく地域に割り当てられた匿名のIPアドレスをユーザーに割り当て、2つ目はユーザーが訪問しようとしているWebアドレスを復号し、目的の場所にユーザーを転送します。
 
1つのリレーはAppleから、もう1つのリレーはサードパーティーから提供されており、まったく別々のものであるため、情報が完全に分割され、誰も特定することができなくなります。

中国を始めとする10カ国で機能の実装を保留

Private RelayはVPNとは異なりますが、自社の収益の15%近くを中国が占めていることもあり、プライバシーに関する一連の妥協の最新版として、Appleは同国での機能の実装を保留とする意向を示しています。
 
中国以外でPrivate Relayが提供されない国々には、ベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピンが挙げられます。
 
 
Source:Reuters
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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