新型コロナでAppleの業績はどうなるのか~回復は今年の終わり頃?

WWDC19 ティム・クックCEO

WWDC19 ティム・クックCEO
 
新型コロナウイルスの影響で、Appleの業績に急ブレーキがかかっています。投資銀行Goldman Sachsは、Appleが回復に転じるのは2020年の終わり頃だと見ています。

中国国外でも需要に影響

Goldman Sachsでアナリストを務めるロッド・ホール氏は、Appleの目標株価を従来の300ドル(約32,200円)から265ドル(約28,450円)と引き下げました。新型コロナウイルスの影響で、Appleの収益が予想されていたよりも下回る公算が大きいからです。
 
ホール氏は「Appleの業績見通し発表を受け、中国本土における需要目標を引き下げた」としつつ、中国以外の市場におけるダウンサイドリスクについても警戒しています。
 
事実、中国国内のApple Storeは3月13日までに全店舗が営業再開した一方、中国以外のストアは3月27日まで一斉閉店となっています。
 
「5月中旬まではグローバル市場で需要減の勢いが増すだろう」とホール氏は予測していますが、仮に需要の勢いが中国のようにしぼんだ場合、事態はさらなる悪化を免れないとも指摘しています。また同氏は、1月~9月(Appleの会計年度で第2四半期~第4四半期)のiPhone販売台数が760万台減少すると見積もっています。
 
とはいえ、中長期的にはAppleの業績を悲観する必要はないでしょう。ホール氏は2020年第4四半期(10月~12月)には、収益が復調に転じるとみています。

Appleも様々な対策を採っている

Apple自身も新型コロナウイルスを喫緊の問題と考えており、2月中旬にはティム・クック最高経営責任者(CEO)が従業員に向けて「業績は予想より下回るものの、今回の混乱がビジネスに与える影響は一時的」とするメッセージを発表しました。
 
また、Apple Parkを始めとした国内外のオフィスで働く従業員に対しては、出社を控えるよう呼びかけ、リモートワークを推奨しています。
 
 
Source:Barron’s,AppleInsider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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