Samsung、Galaxy Foldの再設計を完了〜発売日は未定

Samsungが、折りたたみスマホ「Galaxy Fold」の再設計を完了し、ディスプレイやバッテリーなどの主要部品の出荷を近く開始する、とBloombergが伝えています。
散々だったレビュー機の評価
Samsungの折りたたみスマホ「Galaxy Fold」は、当初今年4月の発売が予定されていましたが、レビュー用実機をメディアに配布した際に、「たった2日使っただけで画面が折れ曲がる部分にでこぼこした気泡のようなものが発生した」「本来外すべきでない保護フィルムを誤って取ってしまい、使用開始後2日で画面が割れた」など、デバイスの耐久性について疑問の声が上がっていました。
結果として、SamsungはGalaxy Foldの発売延期を決定するに至りました。「レビューワーたちのフィードバックを評価し、社内でさらなるテストを行うためにデバイスの発売を遅らせる」とのことでしたが、今回のBloombergの報道で、SamsungがGalaxy Foldの再設計を完了したことがわかっています。
Bloombergによれば、Samsungはすでに商品として売り出せる製品版の生産の最終ステージに差し掛かっているとのことですが、具体的なデバイスの発売日は明らかになっていません。
保護フィルムと蝶番(ちょうつがい)が改善
主な改善点としては、保護フィルムを外側のベゼルまでスクリーン全体に張り巡らせることで、手で剥がすことができないようにしたこと、デバイスが開かれたときにフィルムがさらに伸びるよう、蝶番(ちょうつがい)を若干スクリーンの上部へと移動させ、ディスプレイとぴったり重なるようにしたこと、が挙げられています。
この張力によって、フィルムが取り外し可能なアクセサリというよりも、デバイスの一部として感じられるようになっているとのことです。結果として生じる、目には見えない突起が、スクリーンの中間部に折り目ができるのを防ぐともいわれています。
Samsungは、ディスプレイやバッテリーなどを含む主要部品を、ベトナムの組み立て工場に近く出荷し始めるとされています。
Galaxy Foldは、8月7日の新製品発表イベントにはおそらく間に合わないであろうものの、12月のホリデーシーズンまでには発売に至るのではないかと予想されています。
Source:Bloomberg
Photo:Samsung
(lexi)