Intelの5Gモデムは2019年後半登場、2020年のiPhoneは5G対応か

Intel XMM 8160

Intel XMM 8160
 
Intelは現地時間11月12日、5Gモデム「Intel XMM 8160」を披露するとともに、同モデムの出荷開始計画を半年前倒しし、2019年後半には提供開始すると発表しました。
 
そのためIntelの5Gモデムを搭載した商用デバイスは、2020年初めには登場すると、Intelは述べています。

XMM 8160はマルチモード5Gモデム

Intel XMM 8160
 
Intelによると、XMM 8160はスマートフォン、PC、ブロードバンドハブなどのデバイスを対象としたマルチモード5Gモデムで、5G NR(New Radio)の単独で動作するスタンドアローン仕様と、LTEと連携するノンスタンドアローン仕様の両方をサポートするだけでなく、4G、3G、2Gにも1つのチップセットで対応します。また新モデムは、ミリ波や低周波数帯にも対応するとのことです。
 
しかし米メディアThe Vergeは、同社の5Gモデムを採用する企業を見つけるのはそう簡単ではないと指摘します。現在Samsung、Nokia / HMD、ソニー、Xiaomi、Oppo、Vivo、HTC、LG、Asus、ZTE、シャープ、富士通、OnePlusを含む、少なくとも18社がQualcommと協業し、Snapdragon X50 5G NRモデムの採用を表明しているからです。またHuaweiとSamsungはそれぞれ独自の5Gモデム開発に取り組んでいます。

2020年発売のiPhoneは5G対応となる?

そこで重要となってくるのがAppleの存在です。Appleは今年発売したiPhone XS/XS Max/XRが搭載するモデムを、法廷で争っているQualcommが製造するものからIntel製へと完全に切り替えました。
 
またAppleは5G対応iPhoneでも、Intel製モデムチップを採用するのではないかと報じられています。
 
その場合、Intelがいう2020年に登場する同社の5Gモデムを搭載したデバイスには、iPhoneが含まれる可能性が十分にあります。つまり2020年発売のiPhoneは、5G対応となるかも知れません

 
 
Source:Intel via The Verge
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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