Googleが音楽ストリーミングサービス「YouTube Music」を新たに提供

Google傘下のYouTubeは22日より、音楽ストリーミングサービスとして新たに「YouTube Music Premium」を提供すると発表しました。月額9.99ドル(約1,100円)より利用が可能です。
広告なしかありかを選択可能
すでにYouTube Musicは存在していましたが、今回音楽ストリーミングサービスとして登場した「YouTube Music Premium」は、Google Play MusicやYouTube Redといった既存のサービスを再編成する目的で生み出されました。
先行するストリーミングサービスSpotifyなどがそうであるように、広告を表示することを条件に、Premiumではない新「YouTube Music」では無料で音楽を視聴することが可能ですが、楽曲のバックグラウンド再生やダウンロードができません。
あくまでも楽曲のバックグラウンド再生やダウンロード、広告の非表示を行うには、月額9.99ドル(約1,100円)支払いYouTube Music Premiumに加入する必要があります。

また、すでに存在する有料動画サービスYouTube Redの機能をYouTube Music Premiumに加えた「YouTube Premium」も月額11.99ドル(約1,320円)で利用が可能です。
なお、今回のサービス再編成によって、現在Googleが提供している音楽ストリーミングサービスGoogle Play Musicは、将来的にYouTube Music Premiumに統合されることが発表されています。
サービス開始国に日本は含まれず
Apple Musicの有料会員数が5,000万人、Spotifyは7,100万人と、音楽ストリーミングサービスはほぼこの2強に収斂した感がありますが、YouTubeの動画再生で事足りているというユーザーも少なくはありません。実際、Apple MusicやSpotifyにない楽曲もYouTubeには数多く存在します。
したがって、今回の新YouTube Musicリリースは、既存サービスの再編成だけでなく、こうしたニッチなコンテンツ消費者を獲得しようとするGoogleの新たな戦略だと見て取る向きもありそうです。
サービスはアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、韓国でまず開始され、その後オーストリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ノルウェイ、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリスと対象国を広げていく予定です。残念ながら、今のところ日本は挙がっていません。
Source:YouTube(Blog),CNET
(kihachi)