【CES 2018】Alexa対Google Assistantの構図に

CES 2018

CES 2018
 
CES 2018では、Googleが大々的にバーチャルアシスタントのGoogle Assistantを打ち出し、Amazon Alexaとの一騎打ちの様相を呈しています。そこにはAppleのSiriの姿はありません。

AlexaがSiriのランチを食べている

米Macworldは、「AlexaがCES 2018でSiriのランチを食べている。HomePodが出ても大差ないだろう。Appleがショー(CES)において存在感がないのは、ブースを出していないという理由だけではない」と記しています。
 
同メディアによれば、しばらく前までは、iPhone対応のケースや時計、スピーカー、その他コンセプト製品が数多く出展され、ブースを持たなくてもAppleは確かな存在感を示していたのです。
 
今回もiPhone Xを前面に出したアクセサリや専用ケース、またスマートホームのセクションにはApple HomeKit対応製品もいくつもありました。しかし今回CESの会場を訪れた人々に強い印象を与えたのは、間違いなくGoogleとAmazonです

続々登場、Alexa統合製品

現地時間1月8日、Acer、Asus、HP、Lenovoなどの各PCメーカーが、CES 2018において、Windows 10を搭載したPCにAmazon Alexaを統合すると発表しました。
 
また翌9日にはトヨタが、2018年にアメリカで発売する一部の車種がAlexaに対応することを明らかにしています。
 
今回注目を集めた、アメリカの大手水回り住宅総合機器メーカーKohlerが出展したスマートミラー「Kohler Verdera」も、Alexaによる音声コマンドで、バスルームのシャワーや照明などを操作するハブとして機能します。
 

CES 2018

Kohlerのスマートミラー

各所で存在を主張するGoogle

一方パナソニックは8日、同社の車載用インフォテインメントシステムが、Google AssistantとAlexaの両方に対応すると発表しました。
 
またGoogleは、会場内外で大々的に広告を打つだけでなく、会場内にGoogle Assistant対応製品を集めたブースを設置したり、来場者を楽しませるゲームを置いたりするなど、各所でその存在を主張していました。
 
CES 2018
 

 
AppleはこれまでもCESにブースを出したことはありません。しかし、年末発売予定だったSiri搭載のスピーカーHomePodの発売延期、そしてCESでAmazon AlexaとGoogle Assistantが強い印象を与えたという事実は、今後のHomePodの売れ行きに何らかの影響を与えるかも知れません。
 
 
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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