Apple、スタンフォード大学医学部の要職者を引き抜き

Appleが、スタンフォード大学のデジタルヘルス研究センターの幹部であるスンバル・ディサイ博士を引き抜いたことが明らかになりました。最近のAppleが注力する、ヘルスケア分野の研究開発に関与するとみられます。
スタンフォードの医療研究者、Appleへ
スタンフォード大学デジタルヘルス研究センター(Stanford Center for Digital Health)でナンバー2のポジションにあるスンバル・ディサイ博士がAppleに入社することをスタンフォード大学が認めた、と医療関連情報メディアInternet Health Managementが報じています。
ディサイ博士は、研究者であると同時にスタンフォード大学医学部で複数の要職に就いていますが、Apple入社後もこれらの役職を継続するのかは不明です。
最先端テクノロジーと医療の融合を目指したセンター
デジタルヘルス研究センターは、スタンフォード大学医学部が今年1月に開設した研究機関で、最先端のテクノロジーを活用し、遺伝子レベルで分析して得られた情報を活用し個々の患者に最適な医療を提供する「精密医療」の推進を目的としています。
同センターのWebサイトには、Apple Watchを活用した研究プロジェクトも紹介されています。
医療分野に注力するApple
Appleは近年、医療分野の研究者をデューク大学やスタンフォード大学から獲得しています。
最近は、Appleがアレルギーや通院歴など、ユーザーの医療情報をiPhoneに集約するプロジェクトを進める極秘チームを結成、スタートアップ企業との連携を開始しているとも報じられています。
Apple Watchに装備されている心拍数センサーは、非常に高い精度を誇ることが知られているほか、Appleが血液検査不要の血糖値モニタリングシステムの開発を進めていると噂されています。
Source:Apple Insider, Internet Health Management
Photo:Stanford Center for Digital Health
(hato)