Qualcomm、Appleがサプライヤーを他社へ切り替えると懸念表明

Intel_7360_LTE

Intel_Qualcomm
 
AppleのiPhone向けにモデムチップを供給するQualcommが、Appleが供給先を他社へ切り替える可能性に言及、同社の株価は2%下落しました。

CEO自らが発言

Qualcommのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は現地時間20日の業績発表において、主要な顧客が競合他社に発注先を切り替える可能性があり、同社の売り上げが下がるかも知れないと発言しました。
 
モレンコフCEOは「主要顧客」の名前は明らかにしていませんが、アナリストらはAppleだと見ています。Bloombergによれば、Qualcommの最大の顧客はAppleとSamsungですが、Samsungはすでに複数のサプライヤーに発注しているため、「切り替える」という発言に該当するのはAppleしかないとのことです。

切り替え先はIntelが有力

現在iPhoneのモデムチップはQualcommが100%供給しています。しかし2017年の発売が見込まれるiPhone7向けLTE通信モデムチップについては、Intelがその30%~40%を供給し、Qualcommが供給するとの情報が以前から浮上しています。
 
Intelは昨年10月、LTE通信モデムチップ「XMM7360」供給準備のため、1,000人以上の人員を投入したと伝えられています。
 
 
Source:Bloomberg
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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