Apple、自動車開発拠点の建物にギリシャ神話に由来するコードネームを与える

サニーベールの自動車開発拠点

サニーベールの自動車開発拠点
 
Appleは、かねてより噂されている自動車開発の拠点となる建物群に、ギリシャ神話の登場人物に由来するコードネームを付けているようです。開発拠点となる建物のデザイン画も流出しています。

頓挫も伝えられたAppleの自動車開発拠点

Apple自動車開発については「公然の秘密」と言われるほど、自動車関係業界からの人材引き抜きなどが活発に行われていました。しかし、自動車開発チームの中核メンバーの突然の退社のほか、デザイン最高責任者であるジョナサン・アイブ氏がプロジェクトの進捗に満足していないと報じられるなど、不安要素も伝えられていました。
 
しかし、Appleは「Project Titan」と呼ばれる自動車開発を着々と進めていると9to5Macが報じています。

Apple、自動車開発用に多くの建物を手配

Appleは、本社のあるクパチーノからほど近いシリコンバレーの都市サニーベールに、自動車開発のため複数の建物をリースまたは購入しています。
 
自動車開発プロジェクト名「Titan(タイタン)」が、巨大な体を持つギリシャ神話の登場人物名ですが、サニーベールにある最大の建物のひとつは「Rhea(レア)」と名付けられており、これは以前、深夜のモーター音について近隣住民から通報のあった建物です。
 
自治体に届けられた書類には「オイル交換」「タイヤ交換」「ホイールバランス」など、明らかに自動車関係の単語が含まれている模様です。

ギリシャ神話の神々の名前がつけられた建物群

ギリシャ神話で、見た者を石に変える「メデューサ」のコードネームを持つ建物は、「視野」「視線追跡」に関する研究用とされています。かつてFedExが所有していた建物は「マグノリア」と名付けられ、排気ガスの浄化用技術の研究に使われているようです。
 
サンノゼにあり、ギリシャ神話の全能の神、「ゼウス」の名を持つ建物は、本社外の研究拠点として活用され、外部からの侵入を厳重に警戒するフェンスに囲まれているとのことです。
 
さらに「アテナ」の名を持つ、用途の不明確な建物の存在も確認されているほか、以前ペプシが工場として使用していた建物をAppleがリースしており、自動車開発に関連していると見られるものの、具体的な用途は不明なままです。

サニーベールを自動車開発拠点と位置付けか

Appleはサニーベールを自動車開発の拠点と位置付けているようで、サニーベールキャンパスのデザイン案が変更された、と地元メディアSilicon Valley Business Journalが伝えています。
 


 

Appleは、自動車開発をカモフラージュするために「Sixty Eight Research」なる企業を作っていると噂されており、プロジェクトを極秘に進めている模様ですが、技術者の引き抜き合戦を展開するテスラのイーロン・マスクCEOから「公然の秘密」と明かされています。
 
 
Source:9to5Mac
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次