Apple、上海と蘇州に研究開発拠点設置を発表!中国内の4拠点が年内に稼働

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    Appleは現地時間3月17日、新たな研究開発拠点を中国の上海と蘇州に設置すると発表しました。昨年秋に発表されている北京、深圳と合わせて4つの研究開発拠点が、今年後半に稼働開始予定です。

    サプライヤーや名門大学の人材獲得、共同研究を目的とした研究開発拠点

    Appleは昨年9月末に「北京のシリコンバレー」と呼ばれる地域への研究開発拠点設置を発表しました。10月中旬には、最大のサプライヤーであるFoxconnのテリー・ゴウ最高経営責任者(CEO)も同席して発表会を開催、深圳への研究開発拠点設置を発表しています。
     
    中国における研究開発拠点の目的を「サプライチェーンと、北京大学や清華大学、上海交通大学などの卒業生を、技術の専門家として養成すること」と位置付けており、合計35億元(約4,000億円)を投資すると発表しています。
     
    Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のダン・リッチオ氏は「中国のパートナーや学術研究機関と、研究開発拠点を通じてともに働くのを楽しみにしている」と語り、地元のサプライヤーや名門大学からの人材獲得と共同研究を重視する姿勢を見せています。

    中国で480万人の雇用を創出しているApple

    Appleは同時に、中国における雇用創出についても発表しています。
     
    Appleは中国で480万人の雇用を生み出す、あるいは支援しており、そのうち180万人はiOSアプリ開発をはじめとするiOSエコシステム関連の職業です。Appleは中国圏に設置する22のオフィスと46の直営店で、12,000人以上を直接雇用しています。
     
    また、中国国内のApple拠点はすべて再生可能エネルギーで稼働しており、製造パートナー企業に対して再生エネルギーの導入を支援している、と発表しています。
     
    米メディア9to5Macは、雇用創出に言及したAppleの発表を「中国政府のご機嫌取り」だと指摘しています。
     
     
    Source:Apple, 9to5Mac
    Photo:YouTube
    (hato)

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