iMac、USB-Cポート搭載で17年に新登場?MacBookのアップデートは控えめ

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    iMacが2017年に、USB Type-C(USB−C)ポートを搭載して新たに登場する可能性があると、Bloombergが報じています。

    iMacに久々のアップグレード説

    Bloombergの報道によると、2017年にiMacは、新たなAMDのGPUと、これまでになかったUSB-Cポートを搭載してリリースされる可能性があるようです。
     
    現在、iMacは2015年10月に登場したモデルが最後となっており、接続ポートにはUSB 3.0とThunderbolt 2が用意されているのみです。しかし、MacBookシリーズが続々とUSB-Cへ対応していることを思えば、400日以上新モデルが出ないままのiMacも、時代の流れに追いつかなければならないのは必然とも言えるでしょう。
     
    AMDのGPUについては詳細が明らかにされていませんが、おそらく先日話題となった、Polaris 10XT2が搭載されるのではないか、と考えられます。iMacには現在、Polaris 10にあたる、AMDのR9 M380/390/395が搭載されています。
     
    また、MacBookとMacBook Proについても、プロセッサのマイナーアップデートが行われる模様です。

    Mac Proは製造拠点をアジアに移転か

    この他にBloombergは、Appleのエンジニアが語ったこととして、Mac Proを従来のアメリカからアジアで製造するようになるかもしれない、とも報じています。理由は、コストを抑えられるだけでなく、サプライチェーンの従業員が「野心的な」製品を作るに足る「十分なスキル」を有しているからで、何もテキサス州でこれ以上「Made in USA」を作り続ける必要はないのでは、というわけです。
     
    しかし、これについては次期大統領であるドナルド・トランプ氏が待ったをかける可能性もあります。Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)との電話でのやり取りでも、トランプ氏は同社に対して、アメリカ国内で製品の製造をするよう釘を差したばかりです。
     
    すでに、米空調機器メーカーCarrierのメキシコへの工場移転を阻止した「実績」も持つトランプ氏なだけに、大ごとになれば黙ってみている可能性は少なくなさそうです。

    Macは方向性を見失っているという見方をクック氏は否定

    ちなみに、Bloombergの記事のタイトルは「どうしてAppleはMacの忠誠者を遠ざけてしまったのか(How Apple Alienated Mac Loyalists)」という、いささか辛辣なものです。上記のように、ところどころ新情報が埋め込まれてはいるものの、全体としては「方向性の欠如によって、Macは以前のように顧みられなくなっている」という、手厳しい論調になっています。
     
    ティム・クックCEOは先日、こうした見方を払拭すべく「メディアのなかにはわれわれがデスクトップに真剣に取り組んでいるのかを疑問視する声もある」と述べ、「素晴らしいデスクトップ」をリリースする用意があると語ったばかりですが、はたしてMacシリーズは今後どういうロードマップを歩んでいくのでしょうか。
     
     
    Source:Bloomberg via MacRumors
    (kihachi)

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