Apple、iPhone6の「タッチ病」問題で提訴される

タッチ病

タッチ病
 
iPhone6/6 Plusのディスプレイが、指で触れても反応しなくなる通称「タッチ病」問題で、集団訴訟が起きています。

タッチ病、集団訴訟に発展

北カリフォルニア地方裁判所に提起された集団訴訟において、原告団はAppleが詐欺行為、過失による不実表示、保証違反、不当利益の獲得を行い、カリフォルニア州の詐欺防止法など複数の法律違反を犯した、と訴えています。
 
原告団の代理人であるカリフォルニアの法律事務所McCuneWright, LLPはAppleに対し、タッチ病となったiPhoneの修理または交換、リコールを行なうとともに、保証期間を延長するよう求めています。原告側はまた、金額は明らかにされていませんが、賠償金も請求しているようです。

「金属でシールドされていない」のが原因との指摘も

タッチ病 ロジックボード
 
タッチ病とは、iPhone6/6 PlusのタッチスクリーンICのハンダ付けが割れて、ロジックボードから浮き上がってしまった結果、最初はディスプレイ上部に灰色のバーが現れ、最終的には触れても反応しなくなってしまう症状を指しています。
 
原因は、iPhone6、特にiPhone6 Plusが若干曲がりやすいために起こるともいわれています。
 
原告側は、iPhone6/6 Plusのロジックボードが、iPhone5sやiPhone5cのボードのように金属でシールドされていないことも、今回の問題を招いたと主張しています。
 
この問題を最初に報告したiFixitによれば、タッチ病の被害はかなり拡大しており、Appleサポートコミュニティにも何件もの問い合わせが寄せられているとのことです。
 
AppleInsiderはApple Store 4店舗でデータを収集、タッチ病による修理が修理全体の約11%にのぼっていると報告しています。
 
 
Source:MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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