テスラ、iPhoneのAシリーズプロセッサ元開発者を引き抜き!自動運転車開発へ

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iPhoneの心臓部「Aシリーズ」プロセッサの元開発者を、電気自動車メーカーのテスラ・モータースが採用したことが明らかになりました。自動運転車のハードウェアエンジニアとしての活躍が期待されています。

iPhoneのAシリーズチップ開発者

Appleで、iPhoneをはじめとするデバイスに採用された「Aシリーズ」プロセッサの開発で、中心的役割を果たしたジム・ケラー氏を、電気自動差メーカーのテスラ・モータースが採用したと米メディアelectrekが報じています。
 
Mr. Jim Keller
 
ケラー氏は、大手半導体メーカーAMDでAthlon K7やK8プロセッサの開発を担当し、2008年にAppleに買収されるP.A. Semiの設計担当副社長として、省電力プロセッサの設計にあたりました。
 
Apple A4
 
Appleでは、iPhone4に搭載されたA4プロセッサや、iPhone4sのA5プロセッサの開発の中心人物として活躍しました。その後、AMDに戻り、最新のZenアーキテクチャの開発にひと区切りをつけ、テスラへの転職に至ったとのことです。
 
なお、A4は、iPhoneをはじめとするモバイル端末の心臓部となっている「Aシリーズ」最初のプロセッサです。

テスラが「広く尊敬され、業界で引っ張りだこのイノベーター」と絶賛するエンジニア

テスラは、electrekの取材に対し、ケラー氏の採用を認めたうえで以下のように絶賛するコメントを寄せています。
 

「ジム・ケラー氏はAppleのiPad、iPhone、iPod、そしてApple TVに搭載されたプロセッサ群をはじめとするアーキテクチャ開発チームを率いていました」
 
「ジムは広く尊敬され、業界で引っ張りだこのイノベーターであり、彼が当社のエンジニアチームに加わったことは大きな力となります。彼は世界中の人々のコンピューティング体験を大きく変える変革をもたらしてきました。彼の革新的な精神、実績、創造性と成功への活力は、当社の将来を作り、成長の原動力となるでしょう」

テスラ、Appleから多くの人材を引き抜き

半導体業界のエキスパートとして活躍してきたケリー氏が、自動車メーカーのテスラに移っても、テスラにはAppleから引き抜かれた元同僚たちが数多く働いているので、寂しさを感じることはなさそうです。

 
 
Source:electrek
Photo:Tesla Motors, YouTube, Wikipedia
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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