シャープとジャパンディスプレイ、液晶事業が統合へ

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経営難に苦しむシャープですが、その再建について政府系ファンドの産業革新機構が3,000億円程度の出資をすることが、読売新聞の報道で明らかとなりました。

揺れるシャープ、最終的にはJDIと液晶統合へ

シャープの再建については、政府系ファンドの産業革新機構とAppleのサプライヤーとして著名なFoxconnとの間で、争いが繰り広げられてきました。国内の優れた技術力・人材が海外へ流出してしまうことを恐れる産業革新機構に対して、Foxconnは巨大な資金力を武器とし、7,000億円での買収を持ちかけていましたが、このほどついに決着がつきそうです。
 
読売新聞は、シャープが産業革新機構から3,000億円程度の出資を受けるとともに、不振の液晶事業を分社化、機構が大株主のジャパンディスプレイ(JDI)と経営統合する再建案で最終調整に入ったと報じています。
 
この最終調整は年度内に決着する方向で、産業革新機構がシャープ株式の過半数を取得して経営権を握るほか、シャープの液晶事業を早期に買収できるようにすると伝えられています。
 
最終的にはJDIとシャープの液晶事業が経営統合となる見込みです。
 
FoxconnのCEOが「(私に)2年時間をもらえれば赤字を解消し、3年目からは黒字化できる」と発言するなど、シャープの行く末については注目されていましたが、最終的には大方の予想通りの展開になりましたね。なりふり構わず経営再建を目指すのであれば、業績好調であるFoxconnと手を組むということも得策である可能性がありますが、今後シャープの経営はどうなっていくのでしょうか。
 
 
Source:読売新聞
(クロス)

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