Apple Intelligence、規制のため欧州市場での展開が遅れる見通し

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Appleは、WWDC24で発表したApple Intelligenceを始めとする新機能の数々が、欧州のデジタル市場法(DMA)のため展開が遅れる見通しだと発表しました。Appleが規制をクリアし、機能が使用できるようになるのは来年になってからとされています。

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米国では多くの機能が9月に使用可能に

Appleが英Financial Timesに共有した声明によれば、DMAのために欧州市場でiPhoneミラーリングSharePlayスクリーン共有の追加機能Apple Intelligence展開がその他の地域よりも遅れる見通しとのことです。

そもそも、進化したSiri関連のApple Intelligence機能の展開は2025年になってからだといわれていますが、Genmojiなどの機能は米国では今年9月に使用可能となります。

AppleがDMAをクリアし、欧州で新機能が展開できるまでにどれだけ時間がかかるかは未知数だそうです。

日本でも新機能の展開は遅れる?

日本でも先日、内容がDMAに相当する「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律案」が可決され、欧州と同様の規制がもたらされるとみられています。

このことから、Appleの新機能の展開が欧州市場で遅れる場合、同様の規制を敷くことになった日本でも同様に遅延が発生する可能性があることを意味します。

中国でもApple Intelligenceに遅れ?

Appleは中国でのApple Intelligenceの導入に際して、他の地域と比べて大きく方法を変える必要があり、プライバシー保護も実現できないかもしれないと報じられたばかりです。

中国では厳しいAI規制が存在しており、すでにOpenAIのChatGPTのネイティブクライアントアプリはApp Storeから取り下げられています。

規制の壁が世界各地でより高くなりつつあり、新機能を一斉に展開するのがますます難しくなっていますが、Appleにはめげずに頑張ってもらいたいところです。

Source: Financial Times via MacRumors

Photo: Apple

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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