M4の8GB RAMは12GBの4GB無効化の模様〜M4 Macは12GBから〜?
iPad Pro(M4)において、RAM容量が8GBの256GBモデルのロジックボードを分析した結果、8GB RAMは6GBチップ2つで構成されており、4GBが無効化されている可能性が高いとの指摘がなされています。
このことから、年内に発表される可能性があるM4搭載Macでは、最小RAM容量が12GBになる可能性が推察されています。
iPad Pro(M4)のRAMチップの違いを比較
TechInsightsによるiPad Pro(M4)の1TBモデルの分析レポートや、256GBモデルの分解動画から、両モデルともに2つ搭載されたRAMチップの種別は下記のものとの指摘を、layerstack氏がMacRumorsのフォーラムで伝えています。
モデル | ラベル | Micronの品番 | 仕様 |
iPad Pro(M4) 256GB | Z8DMS | MT62F768M64D4AS -026 XT:B | 6GB (48Gbit) |
iPad Pro(M4) 1TB | D8DC | MT62F1G64D4AS -026 XT:C | 8GB (64Gbit) |
RAMチップ自体は6GB品を2つ搭載するも8GBに抑える?
iPad Pro(M4)の1TBモデルのRAM容量は8GBチップx2つによる16GBでAppleの発表通りながら、256GBモデルのRAM容量は本来は6GBx2つによる12GBなのに実際は8GBに留まっているとlayerstack氏は述べています。
4GB RAMチップを新規製造するよりも安価だから?
その理由としてlayerstack氏は、iPad Pro(M4)に搭載されているRAMチップを供給するMicronなどのサプライヤーには4GBのLPDDR5もしくはLPDDR5 Xチップは用意されておらず、Apple専用品として製造してもらうにはコストが高くつくからではないかと推察しています。
つまり、4GB RAMチップを新たに製造してもらうよりも、既にラインナップされている6GB RAMチップを2つ搭載して4GBを無効化するほうが部品原価を抑えることができるのではとの指摘です。
メモリ帯域幅120GB/sの4GB RAMチップが無かった可能性も
また、4GB RAMチップが用意できたとしても、公称値である120GB/sのメモリ帯域幅に対応していなかった可能性もあると予想しています。
M4搭載Macの最小RAM容量は12GBに?8GBから50%増加か
こうした点から、今後発表されるのは確実であろうM4搭載Macでは、6GB RAMチップを2つ搭載した仕様で4GB分を無効化されることはなく12GB RAMとして利用し、最小RAM容量のモデルとしてラインナップするとlayerstack氏は考えています。
M3搭載MacBook Proの最小RAM容量は8GBですが、そろそろ8GBでは少ないのではないかとの指摘もありますので、M4搭載Macでは最小RAM容量を12GBにするのはユーザーへの魅力訴求という点で有効でしょう。
Source:layerstack/MacRumorsフォーラム, TechInsights, DigiKey (1), (2)