Appleの暗い一面:サプライヤーとの倫理的ジレンマ
The Informationによれば、Appleはサプライヤーとの取引に関して倫理性に欠ける行為を行っていると報告されています。Appleがサプライヤーによって新たに開発された技術を、合法的により安い会社に移し、元の会社を倒産に追い込んだという事例が報告されています。
Apple自体はホワイトでもサプライヤー対応はブラック?
Appleといえば世界に誇れるホワイト企業というイメージであり、同社は実際に「サプライヤー革新報告書」を公開しており、いかに公正なサプライチェーンを築いているかを強調していますが、まったく悪に手を染めていないわけではないようです。
これまでにも幾度も極秘情報を暴いてきたThe Informationが伝えたところによると、Appleがサプライヤーと結ぶ契約には不備があり、Appleが合法的に企業の持つ技術を共有し、他のより安いサプライヤーへと提供しているとのことです。
Appleがより安く部品が得られるようになった暁には、元のサプライヤーとの契約を切るとのことで、これによって廃業に追い込まれるサプライヤーもあるそうです。最近ではマイクロLEDサプライヤー2社が突然Appleから契約を切られ右往左往していると報じられたばかりです。
ソニーもAppleサプライヤー契約の被害を受けている?
米メディアAppleInsiderによれば、Apple Vision Proのディスプレイを供給するソニーの製造技術をAppleが中国のSeeYaという企業に漏らしており、ソニーディスプレイの品質に劣らないものをより安価で製造することが試みられているとのことです。
Appleの紛争鉱物の使用も告発
Appleはなるべく紛争鉱物を製品に使用しないようにしていると同社の報告書の中で記していますが、実際には使っている、とレアメタルの原産国であるコンゴ民主共和国が告発しました。
Appleにはサプライチェーンにおいてより真摯な対応が求められています。a
Source: The Information via AppleInsider
Photo: Apple