Apple Vision Proのビジネス環境での活用例とは?

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Appleは現地時間9日、複合現実(MR)ヘッドセットVision Proビジネス環境での活用例を紹介するプレスリリースを公開しました。Vision Proは企業によりどのように利用されているのでしょうか。

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Vision Proは本格的なツールとして機能

Apple Vision Proは、エンターテインメント志向というよりも本格的なツールとして機能することが念頭に置かれていることもあり、ビジネス環境での活用がAppleにとってはより望まれるようです。

Appleが公開した最新のプレスリリースでは、Vision Proがポルシェのレースエンジニアによって使用されるケースNVIDIAのクラウドサービス対応KLMオランダ航空のトレーニングとシミュレーションでの使用などが紹介されています。

レースエンジニアは様々な情報の俯瞰が可能

サーキットでのレースにおいて、レースエンジニアは自動車のパフォーマンスからドライバーのバイタルまで様々な情報をリアルタイムで確認しながら判断を下していく必要がありますが、Apple Vision Proはその全体像を俯瞰するのに役立つようです。

スピードやブレーキといった重要な指標、コースコンディションや車の位置、車のダッシュボードからのライブビデオなどの情報を、すべて空間の中に並べて見ることができます。

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開発者はクラウドからデータをストリーミング

NVIDIA Omniverse Cloud APIを使用することで、開発者膨大な3DエンジニアリングとシミュレーションのデータをクラウドからApple Vision Proへとストリーミングすることができます。

これらのデータはVision Proを使ってどこからでもリアルタイムで表示したり操作できるため、物理的な世界に構築する前に、設計をより良くテストし、最適化するのに役立つとのことです。

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飛行機の整備士のための効率的なトレーニング

KLMオランダ航空は、Apple Vision Proを使うことで、整備士正確なエンジンの3Dモデルにオーバーレイされた詳細な修理手順を見ながら、ステップバイステップで行う必要のある作業全体を即座に確認できるようにしています。これにより、ミスが減り、飛行機のターンアラウンドタイムが短縮するそうです。

Vision Proは今年にも米国以外での販売開始が実現するとも言われており、今後もさらに活用例が増えていくのではないでしょうか。

Source: Apple

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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