iPhoneでもGoogleの「消しゴムマジック」などAI写真加工が利用可能に!

Googleフォト 編集

Google Pixelシリーズの目玉機能「マジック消しゴム」など、人工知能(AI)を活用した高度な写真編集機能が、iPhoneでも利用できるようになります。すべてのiOSとAndroid版Googleフォトユーザーが、無料で利用できるようになります。また、被写体の移動、拡大縮小などができる「編集マジック」は月10回まで無料で利用でき、Google Oneプレミアムプラン利用者は無制限に利用できます。

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iPhoneでも「消しゴムマジック」

Googleは現地時間4月10日、AIを活用した写真編集機能をすべてのGoogleフォト利用者に無料で提供すると発表しました。5月15日から順次、提供が開始されます。

提供される機能は、写真に映り込んだ不要なものを消せる「マジック消しゴム」をはじめ、不鮮明な写真を補正できる「ボケ補正」、人物の明るさを適切に補正する「ポートレートライト」などです。

「マジック消しゴム」機能は、映り込んでしまったゴミ箱を囲むだけで自然に消去できます。

「ボケ補正」は、全体的にぼやけてしまった写真も鮮明に補正できます。

「ポートレートライト」は、人物に当たる光を適正に補正し、表情がきれいに見えるようになります。

被写体の移動もできる「編集マジック」は月10枚まで無料

2023年に発売されたPixel8、Pixel8 Proなどで利用できる「編集マジック」は、生成AIを活用した、より高度な編集機能です。

囲んで選択した被写体の移動、拡大・縮小ができるほか、どんよりした曇り空をあざやかな青空に変えるなど、高度な写真編集処理が簡単にできます。

Google Magic Editor「編集マジック」

「編集マジック」機能は、AndroidとiOS版のすべてのGoogleフォトユーザーが、無料で月10枚まで利用できます。Google Oneプレミアム(ストレージ2TB、月額1,300円)会員になると、枚数制限なしに利用可能となります。

「編集マジック」機能は、5月15日から数週間かけて提供が開始されます。

iPhoneユーザーの場合、一部の機能を利用するにはRAM容量3GB以上およびiOS15.0以上が必要です。

iPhone X以降のモデルならRAM容量3GB以上です。ただし、iPhone8は2GBなので非対応、iPhone8 Plusは3GBなので利用可能です。

AppleとGoogle、写真へのAI活用で異なる目指す方向性

「消しゴムマジック」など、AIを活用した写真編集機能は、Pixelシリーズの目玉機能のひとつであり、これらの機能を使いたくてPixelを選ぶユーザーも多かったと思われます。

Appleはこれまで、機械学習を活用してiPhoneのカメラ性能や写真補正機能を進化させていますが、あくまでも「きれいに撮影できること」の追求に主眼が置かれており、「消しゴムマジック」のような機能とは方向性が違っている印象です。

6月の世界開発者会議(WWDC24)で発表されるiOS18は、AIを活用した進化を遂げると噂されています。Googleが提供するような遊び心ある写真編集機能が提供されるのか、楽しみに注目したいところです。

Source: Google

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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