迫る3G終了、認知度は約5割。使っていたガラケー、半数強が今も自宅保管

ソフトバンク フィーチャーフォン ガラケー

MMD研究所は4月8日、「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」の結果を公表しました。3Gサービスの終了を知っている割合は全体では50.6%で、年齢が高いほど認知度が高い傾向があり、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)利用者はスマートフォン利用者よりも3Gサービス終了の認知度が高くなっています。最後に使っていたフィーチャーフォンは、54.4%が現在も自宅に保管していると回答しています。

3Gサービス、KDDIは終了済み、ソフトバンクは4月、ドコモは2026年に終了

MMD研究所の「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」は、18歳~69歳の男女を対象として、2024年3月29日~4月1日の期間で実施しています。有効回答数は7,000人で、人口構成比に合わせて回収しています。

2001年から提供が開始された3Gサービスは、KDDIはすでに2022年3月末でサービスを終了しており、ソフトバンクは2024年4月15日(契約者の住所が石川県の方のみ7月31日)、NTTドコモは2026年3月末で終了予定です。

現在は、2015年にサービスが開始された4G(LTE)にほぼ置き換わっており、2020年サービス開始の5G対応機種が主流となっています。

目次

3G終了の認知度は50.6%、年代高いほど認知度も上昇

3Gサービスが終了することを知っている割合は、全体では50.6%と約半数でした。知っている割合は年代が上がるほど高い傾向にあります。

MMD研究所が2021年から2022年にかけて、60代〜70代を対象に実施した調査の結果よりも認知度が高くなっています。

MMD研究所「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」

メインで利用している端末別に、3Gサービス終了の認知度をみると、スマートフォンユーザーは52.6%、フィーチャーフォンユーザーは68.5%、ガラホ(4G LTEケータイ)ユーザーは65.7%でした。フィーチャーフォン利用者で3Gサービス終了の認知度が高くなっています。

MMD研究所「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」

3Gサービス終了年の認知度は35.8%

メインで利用している端末をNTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileで契約している回答者(1,641人)のうち、契約している通信会社の3Gサービスが終了することを知っていると回答した割合は44.1%でした。

NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobile契約者のうち、3Gサービスが終了することを知っている回答者に、3Gサービスが終了する年を尋ねたところ、正答率は35.8%でした。

MMD研究所「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」

3G終了に関する知識、前問正解は10.9%

3Gサービス終了について知っている回答者に、3Gサービス終了についての6つの説明のうち、正しいと思うものを聞いたところ(複数回答可)、全問正解したのは10.9%でした。

正答率が最も高かったのは「フィーチャーフォンのカメラ機能が使えなくなる」(正答は×)の92.4%、正答率が最も低かったのは「Wi-Fiを使えばフィーチャーフォンを利用できる」(正答は○)の19.8%でした。

MMD研究所「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」

フィーチャーフォン利用者の3G終了後「何も検討していない」が4割

フィーチャーフォン利用者(103人)に、3Gサービス終了後の検討状況について聞いたところ、「何も検討していない」が40.8%で最多でした。

次に多かったのは「ガラホへの機種変更」(同じ通信会社)が23.3%でした。以下、「スマートフォンへの機種変更(同じ通信会社)」18.4%、「スマートフォンへの機種変更(違う通信会社)」13.6%で続いています。

通信会社の変更を含めると、スマートフォンへの機種変更を検討している割合は32.0%、ガラホへの機種変更を検討している割合は25.2%となり、スマートフォンへの機種変更検討者がやや多くなっています。

MMD研究所「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」

最後に使っていたフィーチャーフォン「今も自宅保管」が54.4%

フィーチャーフォンの利用経験があり、現在はメインでスマートフォンもしくはガラホを利用している回答者(4,522人)に、最後に利用していたフィーチャーフォンの処分方法について聞いたところ、「現在も自宅で保管している」が54.4%で最多でした。

手放した方法としては、「携帯ショップで回収してもらった」が18.5%で最も多く、「不燃ごみとして出した」が7.2%、「家電量販店で下取りに出した」が4.8%で続いています。

MMD研究所「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」

iPhone4s以前のモデルはモバイル通信利用不可に

iPhoneは、2011年に発売されたiPhone4s以前のモデルが4G非対応です。2020年に発売されたiPhone12シリーズからは5Gに対応しています。

つまり、3Gサービス終了後は、iPhone4s以前のモデルはモバイル通信が利用できなくなります。

調査会社MM総研によると、2023年の国内スマートフォン出荷台数2628.6万台のうち、5G対応モデルの割合は99.0%を占めています。

Source: MMD研究所

Photo:ソフトバンク

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次