シカゴのApple Store、パレスチナの抗議活動で一時閉店に
米イリノイ州シカゴのApple Lincoln Parkが、パレスチナ支持の抗議活動を行ったとして不当に解雇されたパレスチナ人従業員のサポートに駆けつけた人々によって占拠され、一時閉店となっていたと伝えられています。
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パレスチナ支持のジュエリー着用で解雇に
事の発端となったのは、マドリー・エスピノサ氏というパレスチナ人のApple Store従業員です。同氏はパレスチナの抵抗の象徴となっている頭に身につける民族衣装クーフィーヤの着用を一度はマネージャーから許されたものの、パレスチナ問題が激化してからというもの、着用を禁止されたそうです。
スカーフは駄目になったものの、パレスチナ支持を表明するジュエリーの着用を認められたため、エスピノサ氏は今度は40人の従業員と共にみなで同様のアクセサリーを身につけたところ、「政治的すぎる」として解雇勧告を下されたとのことです。
大規模な抗議活動に発展
現地時間6日、エスピノサ氏の扱いを不当と感じた人々が集まり、Apple Lincoln Park店内での抗議活動に発展し、ストアは一時閉店に追い込まれたことがソーシャルメディア投稿から明らかになっています。
抗議活動を行ったグループによれば、パレスチナへの支持を表明するものを身につけたことで解雇された従業員は他にもいるとのことで、不当な扱いをやめるようAppleに求めています。
Appleとしては特定の政治思想を支持することで売上減少につながることを憂慮しての措置だったかもしれませんが、抗議活動グループの主張も納得できるところがあります。
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)はこれまでパレスチナ問題への言及を避けてきており、沈黙をを貫いています。
Source: AppleInsider, New York Post
Photo: Apple