Apple純正「写真」アプリ消滅の日も?独占問題に直面
欧州委員会のデジタル市場法(DMA)に関する意見書の中で、Appleは「写真」アプリのアンインストールを許可すべきとの記述があるのが確認されました。「写真」アプリは単なるアプリとは異なり、カメラロールへのシステムレベルのインターフェースであるため、アンインストール可能とするためにはiOSの大幅な書き換えを要するとされています。
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セキュリティ上の懸念も?
EUで競争関連を担当するデンマークの政治家のマルグレーテ・ベスタガー氏の発言は、Appleが「写真」アプリを削除できるようシステムを作り変える可能性を示唆しています。
DMAはAppleのようなプラットフォームのゲートキーパーが過度な力を持つことを阻止するために作られたもので、現在のiOSの「写真」アプリがデフォルトの写真管理アプリとなっていることが問題視されているようです。
AppleがDMAに準拠する方法として、サードパーティー製アプリがシステムレベルの画像ライブラリおよびカメラロールとして機能することを許可する必要があるとされていますが、iOSの大幅な仕様変更を要するだけでなく、セキュリティにも大きく影響してくると予想されるため、どのような対応が取られるのか注目が集まっています。
Appleのカメラアプリよりも質の高い動画撮影が可能なアプリが登場
Spatialifyという有料アプリを使用すると、HDR付きの空間ビデオを1080pで60fps、または4Kで30fpsで記録できます。
Appleのデフォルトカメラアプリは30fpsで1080pの空間ビデオの撮影に制限されているため、サードパーティーアプリのほうが優れた動画撮影ができるわけです。
このように、サードパーティー製でAppleの純正アプリよりも利便性の高いアプリが出てくることも考えられるため、DMAは場合によって良い結果につながるかもしれません。