Tencentが合意、AppleのVision Proアプリが中国で実現
中国で大きな影響力を持つTencentが、Appleの複合現実(MR)ヘッドセットVision Pro用のアプリ開発に合意したと伝えられています。Vision Proは今年、中国での発売が確約されており、Tencentの協力はAppleにとって追い風となるでしょう。
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Tencentなしでは中国展開は難しかった?
TencentのVision Proアプリ開発の合意について報じたのはサブスクリプションメディアThe Informationです。
Tencentは中国で圧倒的な存在感を放つ多国籍テクノロジー・コングロマリットで、Weibo、WeChat、QQ、WeBank、Tencent Picturesなどのサービスや、バトルロイヤル式のシューティングゲーム『PUBG』などのゲームを所有しています。
Appleは中国ではApple TV+やApple Arcadeなどの自社サービスの提供を許可されていない状況であるため、Tecentの協力はVision Proコンテンツの充実化において欠かせないと言えるでしょう。
中国でのヘッドセットの発売はクックCEO自ら約束
上海の新Apple Storeのオープニングに駆けつけていたAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、中国商務相と会談を行うなど淡々を業務をこなしていましたが、ある会見の中で「今年中に中国でVision Proが発売に至る」と約束したことが話題になりました。
中国で今年Vision Proが発売されることは、日本でも今年中にヘッドセットが販売開始される可能性があることを示唆しています。中国、オーストラリア、日本でVision Pro関連のAppleの新たな職種が同時期に募集されたことから、これら3カ国がVision Proの展開において同じタイムラインに位置している可能性があります。
Photo: Apple