iPhoneを未開封のままアップデート!Apple、新装置を全米の直営店に導入へ

箱に入ったiPhone

Appleが、iPhoneが箱に入ったままでソフトウェアアップデートを可能にする装置を今年の初夏までには全米のApple Storeに導入する予定だ、とBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。ワイヤレス装置を用いてiPhoneの電源オン、ソフトウェアのインストール、電源オフまで可能とのことです。

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箱に入ったままのiPhoneをアップデートする装置、全米展開へ

Appleが、箱に入ったままのiPhoneのソフトウェアを小売店でアップデート可能にする独自のシステムを、全米のApple Storeに展開する予定だ、とBloombergのマーク・ガーマン記者がニュースレターPower Onで報じています。

Apple内部で「Presto」と呼ばれるこのシステムの導入により、iPhoneが保管庫に置かれたままで最新のソフトウェアアップデートを適用でき、顧客は購入したiPhoneの箱を開けると最新のソフトウェアがインストールされた状態で使い始めることが可能となります。

金属製の靴箱のような外観、2023年から一部店舗で導入

ガーマン氏によると、「Presto」システムは金属製の靴用の収納箱のような外観だそうです。

MagSafeなどのワイヤレス技術を用いて、箱に入ったままのiPhoneの電源を入れ、ソフトウェアをダウンロード、インストールして電源を落とすことが可能です。

ガーマン氏が2023年10月に報じたとおり、Appleは2023年末までに一部の店舗でシステムをテスト導入しています。

4月からは全米で導入を開始し、初夏までには全米で導入を完了する計画とのことです。ガーマン氏は、日本などアメリカ以外での導入計画については触れていません。

Appleは特許も申請

Appleは、箱に入ったままのiPhoneのソフトウェアをアップデートする技術の特許を2023年11月に申請していたことも明らかになっています。

Appleの特許関連情報を扱うメディアPatently Appleは、同技術はiPhoneに限らず、他の製品でも利用可能と考えられる、とコメントしています。

珍しくない、新製品発売後の不具合修正アップデート

Appleが新製品を発売した直後に、OSに不具合がありアップデートが配信されることは珍しくありません。

最近では、M3搭載MacBook Airの発売直後にmacOS Sonoma 14.4のアップデートが公開されています。

2023年9月には、iOS17の公開直後にバグ修正アップデートiOS17.0.1が公開され、発売直後のiPhone15シリーズには文鎮化問題を解消する専用のアップデートとしてiOS17.0.2が提供されています。

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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